優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

2週間後

やることリスト

昨日、夫が最後まで使っていたパジャマを着て寝ようかと思ったけど、今の一瞬のために私が着たら、夫の匂いが薄まっちゃうなと思って、やめといた。一度夫のズボンを履いたのに、また脱ぐという、滑稽な作業を1人でやっちゃったよ。ていうか、ズボンっていう…

脱皮

オザケンを聴けば聴くほど、夫の感性が彼にたくさんの影響を受けていたことや、理想の人として追いかけてたことがわかって、遺書もない夫だけど、歌詞の中に新しい発見がたくさんあって嬉しい。PVも、見れば見るほど、夫に見える。長い手足と、痩せた体型、…

踏み出すきっかけは一人暮らし(の予定)

もうすぐ夫のはじめての月命日。全然おめでたい日でもないから、特に何にもしないかも。ことごとく慣習に歯向かう妻だな、私。でも夫もそんな感じだったから、むしろ褒めてくれるかも。気質的には、学生運動の時代に出会ったら、もっともっと危険な脆い恋し…

どういうストーリーだと救われるのか

夫がもし今万能神みたいになってるとしたら、ぜひラップトップとインターネットをゲットしてほしい。その上で、私が書いてるこのブログを読んで欲しい。それで、もし自分がみんみんを一人にしちゃまずいと思ったら、向こう1年くらいで何かに宿ってまた人間界…

夫だった

夫を感じるためのアパート滞在だったけど、夫がいる気がしないので、今日も呼びかけとか話しかけはしなかった。ポテチ食べながら、1人だと減りが遅いなあ、夫くんが好きなピザポテトだから、海苔塩とかが好きな私はあんまり進まないわ、と思って、「食べてる…

気づいたら寿命

実家にいると、高齢のおばあちゃんもいるし、品行方正に生きようと思い、夜中までお酒飲んだり、スナック食べたり、ネット見たりとかしてない。私は相変わらず毎日おばあちゃんの部屋で寝起きしてて、おばあちゃんの健康のためとか言いながら布団もそのまま…

守護霊になったみたい

いろんな気持ちが混ざって、やっぱりアパートに泊まってみることにした。 暗くなるまで親が一緒だったから、いなくなった途端発狂するほど悲しみに襲われたらどうしようって思ったけど、そんなことなかった。 なんと、親が帰ってから、一滴も涙がでていない…

アパートに泊まるべきか、否か

アパートはまもなく引き渡しで、今日と来週で最終点検の予定。 泊まるとしたら、まだかろうじて最低限の設備が残ってる今日が最終日。 前回行ったときに、確かに夫は義両親と一緒にアパートを出ていった。 その後、こちらに戻ってきている気配もしないし、私…

否定的な気持ちに耐える

夫と私の苦しみが始まったのは、2人とも30歳も過ぎてからだった。 自分と夫の全てを否定するのは、やめたい。 最後の2年間が苦しかっただけで 最後の2年間がなければ、今も2人幸せに一緒にいるはずで。 その前の12年間は、ずっと幸せの中にちゃんといたんだ…

ひらめいたデートプラン

私も夫も、超びびりの安全志向。 でも、どっか完璧主義なところもあって、海外とかでは必要かもしれないし、と何故か2人とも免許はマニュアル。 先に私がマニュアルで取って、遅れて夫が取るときに、同じくマニュアルにしてた。 それなのに、2人ともペーパー…

「ぼのぼの」

私がアパートから引き上げてきた荷物の中に、縛られた本の束があった。 うちの高齢のおばあちゃんは、色々家の中のものとか、チェックするのが好きなんだけど、例の如くわたしの荷物も色々チェックしてて、昨日の朝、「この漫画読みたい」と言われた。 指差…

器をお貸しします

もし毎日出勤して、街中のイルミネーションを見なければいけなかったら、今頃ものすごく苦しかったことだろう。 クリスマスを思い浮かべるだけで、あまりに苦しい。 クリスマスほど、能天気に、意味もわからず、綺麗なイルミネーションを見て、美味しいもの…

頭をよぎったら爆死

すごーく、つらい。 夫もずっとこんな日々だったのかな。 すごーくつらい上に、私や社会に責め立てられてたのかな。 この状態で、私は家族が優しくしてくれるけど、もし家族が私のことを批判したり、普通に生活してるのに迷惑がられたら、自分に生きていく場…

割り切れない

転勤族だから、これまで夫と2人でいろんな場所で暮らしてきて、いろんな新しいものに出会って、いろいろ楽しかったり苦しかったりして、その時々の2人が写真に残ってる。写真を見ながら、このツーショットを14年間一緒に撮り続けた人が片方いなくなっちゃっ…

何がいけなかったんだろう

今考えると、夫のどんな言動にも意味があって、なだめたり否定するんじゃなくて、肯定する声が浮かぶのに。 夫の苦しみだって、痛いほどわかる、じゃなくて、もう実体験で感じられてるのに。 あの時は、どれも中途半端だったな。私は自分の苦しさのことばっ…

役に立つどころか苦しめる存在でもある

夫は、どれくらい私のこと好きだったのかな。 すごく好きでいてくれたと思ってたけど、苦しんでる姿を見て、私はこの人に添えられたパセリくらいのもんなのかなと思うときもあった。彼の根幹、真髄、存在そのものに近づけない自分。好きなのと、影響力がある…

お金があってもしたいことがない

週末にアパートに行った日は、今思い返すだけでも、苦しみがノンストップなってやばかったな。アパートから実家への帰り道で、死ねそうなスポット探したりして、やるつもりはないけど、今なのかなとか自分焚きつけようとしてた。夫がいないということを実感…

私はどう声をかけてほしいのか

夫が亡くなる前の期間は、友人たちに私を慰めてもらったり、苦労をねぎらってもらえれば、それで頑張れるところもあったんだけど、こうやって全てが終わって、ただ絶望している中では、慰めてもらってもしょうがなくて、本当にどうしようもないんだよね。そ…

支えてくれる人々、改め、フランケンになればよかった

夫がいなくなってから、実家の家族には生きる意味を日々与えてもらってるから、感謝ばかり。でもその他にも感謝してるのが、私の友人たち。 闘病期間中に毎度救われたのが、友人たちそれぞれの優しさと深い理解だった。 いつも私の考えをじっくり聞いてくれ…

いい加減な人類

この世の中の愚かさやアホらしさを夫にもっと伝えればよかった。 夫は本当にわかっていたんだろうか? 会社に忠誠を誓う人が、実はどうでもいいと思っていることを。 社会問題に立ち向かう人が、しっかり自分の時間もとっていることを。 今悲しんでつぶれて…

夜の日記

今日はメルカリで一品売れて、発送のために22時も過ぎてコンビニに行くと家族に伝えた。 夫のざっくりしたグレーのカーディガンを羽織って、イヤホンはオザケンを流し、マフラーを巻いて、ビーサンで出発。発送ついでに、コンビニでビールを1本買って、近く…

食べることだけが楽しみ

深い意味はないんだけど、遺書なるものを書いてみた。どんなものなのかなという興味もあって。死ぬなら、遺書なしは残された人が困るような気もして。 書くことはできたけど、自分がその内容に納得してるかと言うと、別に納得してるわけでもない。読んだ人を…

不可能なことってあるんだ

大切な人の力になりたかった。 苦しいってことを、何度教えてもらっただろう。 もう世の中が真っ暗に見えるってことを、何度訴えられただろう。 あなたはあんなに幸せを願っていたのに。 あんなに苦しみから抜け出したいって言っていたのに。 ただ傍観するこ…

苦しいときの仕事の仕方

朝一で大きなオンライン会議の司会進行やった。 カメラは断固つけず。死にそうな暗い声で最初から最後まで理路整然と通してやったぜ! 元々、とっ散らかってぴょんぴょん跳ねてるみたいに一生懸命話すタイプだから、ああいう発声がある種、新鮮。でも、気づ…

亡くなったことを認める、とは?

昨日は朝から晩までずっと、夫がいなくなったことについて考えていたので、とてつもなく苦しい1日だった。苦しくて、苦しくて、悲しくて、苦しくて、夜になる頃には表情がうまく動かなかった。追い詰められて、ちょっと怖いなとも思った。 今日も昼過ぎまで…

相談してみようかな

夫が亡くなって、苦しくて悲しくてこの世から消えることが頭をよぎるって伝えたら、夫はなんてアドバイスくれるかな。それほどまでに深刻な悩みを私が持ったことはなかったから、ちょっと想像が難しいな。でも、夫は大したアドバイスくれないことがほとんど…

自分が変に拘ってしまって申し訳ないのだけど

また全然関係ないことだけど。 自分の文章、やっぱり堅いな〜。 もうキチキチした性格がでてるな。ちょっと変えようかな・・・・。読んでて心臓が締め付けられる感じがある笑 自己分析では、自分は80%くらいは優しさでできてるんだけど、残り20%のキチキチし…

私と夫以外の登場人物

夫が体調を崩してから最後の瞬間に至るまで、いくつもの闘いがあらゆるレベルで生じていた。夫個人の内面の闘い、私自身の内面の闘い、夫婦間での闘い、夫婦と周囲の闘い、そして義父母との闘いである。 最初に断っておくと、この激流のような2年間という月…

優しさ

夫に言って欲しかった。 「みんみん、お願いだからもっと側にいて」と。 「僕、1人になるのが苦しいから、早く帰ってきて」と。 気づけなかったのは私。あなたは伝えてくれていた。 でも、もっと我がままを言ってほしかった。 私の仕事なんて、あんなに応援…

後悔のパレード

これまでの闘病期間のことを回想している。 1度目の体調不良から回復した2019年の前半、夫は独りでもがいていた。私は、何かを押し付けることや、心配しすぎるのはよくないと思い、暖かく見守るつもりだった。本人が能動的に取り組むものについて、日々感謝…