アパートに泊まるべきか、否か
アパートはまもなく引き渡しで、今日と来週で最終点検の予定。
泊まるとしたら、まだかろうじて最低限の設備が残ってる今日が最終日。
前回行ったときに、確かに夫は義両親と一緒にアパートを出ていった。
その後、こちらに戻ってきている気配もしないし、私の夢も相変わらずさっぱりした内容だから、夫はきっとしばらく実家でゆっくりしてるんだろう。
だから、もしアパートに泊まるとしても、夫と一緒に過ごす、とかじゃなくて、あくまでも私がどっぷり思い出に浸るというだけ。
夫の姿や様子が目の前に浮かぶ光景の中で、夫の全身をまるでこの目で見ているかのようなVR感覚を味わうだけ。
なんとなく、夫の火葬の前に感じたものと似ているかもしれない。
夫はもうそこにいないし、何か心が通ずるわけでもなくて、ただ私自身の満足のための別れを惜しむ時間。
いつも実家にくると、悲しみのブレーキがかかってしまってる気がしてる。もっと夫が亡くなったことの痛みを感じたいのに、感じられないところがあって、寂しさがある。今の私にとって意味のあることは、夫のことを考えることだけなのに。
アパートにいくと、夫との思い出や考えが直球でいくらでもやってきて、えぐられる悲しみと、夫を感じられる喜びがある。あの場所に行くと、とにかく自分がガードなしにコテンパンにやっつけてもらえる感覚がある。私は、自分を痛めつけたいのかな?
今晩泊まるべきか否か、夫に聞いたら、なんて言うかな?
「う〜ん、泊まった方がみんみんが満足するなら、泊まるといいんじゃない?でも、あんまり根詰めて考えないでね。みんみんが苦しくなっちゃうよ。」って言うと思う。これ、日記に書いてあった。私がまた別の親戚の病状に悩んでたときのアドバイス(笑)こんなことに流用できるとは。夫くん、ありがとう。
とりあえず、泊まる荷物も持って、行ってみようかな。
それで、夫に対して良い、悪い、とかじゃなくて、私の心がどうしたいかよく考えよう。
なんとなく、行ったら行ったで悲しくて離れられなくなりそう。
はー・・・・どうしよう。