優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

2021-01-01から1年間の記事一覧

桜の木

私がこのブログをはじめたのが2020年11月。もう1年になる。と言うことは、夫が亡くなってから、まもなく1年だ。 亡くなった時から今まで、以前の私と変わった様子も確かにあるのだろうけど、一応私は有給休暇でいえば年間で1.5日ほどしか取らないほどに皆勤…

パワハラはんたーい!

夫のいない2021年に入ってすぐ、私は会社のトップの方に社内のパワハラについて伝えた。 握り潰されることが嫌で、最終的に誰の耳に届けたいかを考えて、最短距離でトップに直接言うのが良いだろうと思い立ち、メールの「送信」を押した。あまり長いメールで…

開き直りのパンケーキ

ずっと、「書こうかな〜」と思うたびに、暗いことしか書けない気がして、それを書いたら気持ちが晴れる気もしたけど、でももっと苦しくなる気もして、結局前回の投稿から1ヶ月も空いてしまった。 今日は秋晴れの日曜日ということで、朝ごはんにパンケーキを…

人生の救済

最近はある種気持ちが安定している。 安定というのは、人生の過ごし方が定まっているということ。 すなわち、過ごし方としては、仕事しているか、現実逃避しているか、命日までに死のうと思っているか。もうこの三択くらいしかない。 死のうと思う気持ちがど…

風に吹かれて

月に一度、とんでもなくどん底に私を落とす奴がいる。 生で始まって理で終わる、そう、生理というもの。 月命日とか記念日なんかももちろん苦しみもがくのだけど、生理の始まる直前と最初の数日は、本当にハンパない威力がある。今回は、死ぬ日を決めて、そ…

2回目の美容院

今日は死別後2回目の美容院に行ってきた。 私の美容師さん(吉川ひなの似)はスーパー可愛い上に、接客業を心得ているのだなと感心する。私に対して、困るような質問や、ましてや慰めなんて、皆無。いつも万人受けしそうな話題を振ってくれる。それは楽して…

ナウシカとテト

びっくりである。 ここ1ヶ月くらいで、夫の大好きなオザケンは週刊誌に載り、また夫が愛したフリッパーズギターの小山田くんもてんやわんやで大変なことになった。正義感みなぎる元来の私はもちろん世論の大多数と同じ心情なわけだが、夫のことを思うと、小…

誰にもわからない

前回記事を投稿してから、また時間が流れた。 その後私は、予定通り、新居に引っ越した。まだ引っ越しほやほやだけど、なんとなくやっていけそうな雰囲気を感じている。 夫が亡くなった直後に、2人で暮らしていた社宅にひとりで泊まった時を思いだした。夫が…

梅雨にぴったりな気持ち

100回悲しんで、100回泣いて目が腫れて、100回後悔して、100回写真を見て愛しんで。 夫が亡くなってから、もう200日経ってるから、100回どころじゃない。少なくとも200回か。 もう何をどうしたって、夫は帰ってこないのに、頭の中が、常に、常に、たられば。…

くっついていたい

辛いなあ。辛い。 この夫がいない世界で生きるということは、本当に辛い。 私と夫の会話が、私の頭の中だけで完結する。 2人の秘密ごとなら良い。でも2人じゃなくて、たった1人の思考。秘密でもなんでもない。ただ1人であるということ。1人で思い浮かべて、2…

自分の気持ちを持ち直せた

今日は会社とのやりとりでとても嫌な気分になって、苦しかった。多分、一番大きいものは、自己嫌悪。独り相撲感。みじめな気持ち。「もう、誰もわかってくれない」という孤独感。 今、夜の零時を過ぎて、明らかに気持ちがまた上向いた。ちょっと元気になった…

パワハラは違法行為だと理解しているのか

きっと私が今していることは、自分の周りの、どうでも良い人も、とても大切なはずの人も、あの人のことも、この人のことも、そんないろんな人との関係を、壊すようなことなんだろうな。 会社とパワハラの件でやりとりが続いて、また辟易としてしまった。その…

NHKスペシャル「若者たちに死を選ばせない」を見た

NHKスペシャルで自殺関連の特集をやると数日前に知って、実家の居間でこれを見るべきか、否か、数日考えていた。結果、何も知らずに大河を見ていた両親は、その後その番組が9時から流れたところでギョッとしたかもしれないが、そのまま居間で見させてもらっ…

暇なのか、怠惰なのか、虚しいのか

毎週末同じことなので、今更書き立てることでもないのだけど、今日もまたなーんにもせずに、過ごしている。元からとても面倒くさがりで、自分のために時間を使うということに意味を見いだせないタイプなのかもしれない(頼まれたり頼られると生きがいを感じ…

消失とは2度目の死

自宅で仕事をしていて、ふと横を向いた瞬間に夫の写真が目に入ることがある。夫の笑顔が文字通りまぶしすぎて、すぐ目をそらしてしまうのだけど、逸らした先には、夫からもらった黒目がちのマスコットたちが所狭しと並んでいる。彼らがうるうるの目で、不安…

日光パターン

希望の物件の内見をしたのが週末で、その後申し込みをして、今週はどかーんと落ちるのかなと思っていたら、なんだか飄々と過ごしている。 夫の苦悩とか苦しみとか悲しい場面が少し自分の意識から遠のいて、夫の可愛いところとか、おちゃめなところが時折頭に…

進んでみる?

夫が亡くなった当日から実家に戻って、両親のお世話になりはじめて、もう半年以上が経つ。 夫と2人で孤軍奮闘していた時や、夫が死ぬという衝撃的な結末を迎えた時、自分の親への複雑な気持ちがたくさん湧いていた。なんでもっともっと、手を差し伸べてくれ…

KAN

今日は、久しぶりに、また泣いた。 今日は、自分が可哀想になる日だった。 いつもいくらでも保身とかして、嗚呼かわいそうなわたし、って実態としては思っているんだけど。今日は、気付いたら「なんか私可哀想じゃない?!」って独り言を言っていた。 今日20…

トラウマ?

もう前回の記事を書いてから2週間近くか。 月の後半はいつも精神的に苦しい波がやってくるので、このブログに記事を書いても恨みつらみの記事になってしまう。だから書いていなかったのだと思う。 でも今回気持ちが落ちた時には、これまでと少し違うことがあ…

ミルフィーユおやすみ

半年の区切りを意識したわけではないのだけど、私は昨晩からようやく祖母の部屋を出て、自分の部屋で寝るようになった。半年でようやくこの変化なのだから、ひとり暮らしにたどり着くまでどれほどのハードルがあるのだろうと気が遠くなる。きっと、一人暮ら…

海の向こうから夫に届いたクッキー

夫が亡くなって、私は夫と2人で住んでいた社宅ではなく、実家に拠点を移した。夫が亡くなってから1ヶ月以上かけて、社宅の荷物をまとめて、補修をして、気持ちをなんとかまとめて、最後は社宅を後にした。 実家には、社会人になってからもずっと住んでいたの…

幸せの証明

4月の誕生日に続けて、5月の6ヶ月目の命日があり、6月は交際記念日がある。 その後は、夫の誕生日や、1周忌。 亡くなった日に向かうまでの数ヶ月は、きっと苦しいだろうなと思う。8月、9月、10月と、夫は異常な状態に身を置いていて、極限まで追い詰められて…

死後の世界

早いもので、夫が亡くなって半年が過ぎた。 5ヶ月目に、これまで長かったなと思ったのに、そこから今までの1ヶ月は、なんだかあっという間だった。 ずっと、この半年のタイミングを一つの区切りにしようと思っていた。多分、5ヶ月過ぎた頃から、私は1月先の6…

無理は祟る

少し前の記事で、何かに気力を出して取り組むことがとても苦痛になったと書いた。もしかしたらうつ状態なんじゃないかとヒヤリとした。そのまま数日、自分を経過観察している。あの記事を書いた翌日くらいからだったか、だんだん無気力な状態は脱した。ポイ…

宗教観

夫は果たして、今どんな気持ちなのだろう。 魂があるとしたらの話だよ。死後の世界があればの話だよ。 こんな条件をつけないと、亡くなったはずの夫の気持ちを、私は大っぴらに想像してはいけない気がしてしまう。ちょっとみんみん、やばいんじゃないか?い…

驚きの億劫な気持ち

夫と暮らしていたときは、何をするにも一緒だった。 どちらか1人が外出とか、どちらか1人が買い出し、とかはなくて、いっつも一緒。気持ちがいつもシンクロしてて、行きたい場所も、食べたい場所も、いつもぴったり合う。お互いの提案に、「いいね!」とか「…

悲しみの周期の自己分析

自分の中の気持ちの振れ幅が相当ある。 ベースとなる気持ちの基準点は、基本変わりない。心ここにあらず。全てが非現実的な感じ。現実として直視できない。「それで私は何してるの?何のために生きてるの?」と問い出すと、一気に何かが音を立てて崩れそうな…

本にまつわる話②

本好きな夫が私に読書を奨めることは一度もなかったけど、プレゼントの形で贈ってもらうことは何度かあった。エドワード・ゴーリーという絵本作家の絵本を、付き合ってすぐの頃から数年にわたって、数えたら4冊、夫から贈ってもらっていた。その作家さんの絵…

本にまつわる話①

英語でbookwormという言葉があって、日本でも無類の本好きを「本の虫」と言う。この言葉がすごく可愛くて、確かに夫も虫みたいに可愛かったなと思う。 夫はとても本が好き。本を読んでいるとき、すっごく幸せそうな顔をしていた。ソファにあぐらをかいて読ん…

死別後のGWの過ごし方

最近、することがなくてちょっと困っている。 することがないのは、私が何もしたくないからであって、何もせずにいようとするのは自分なのだから、何もしないままで良いはずなのだけど、それでも「暇だな」と思うことがある。 じゃあ、何かしたいことがある…