守護霊になったみたい
いろんな気持ちが混ざって、やっぱりアパートに泊まってみることにした。
暗くなるまで親が一緒だったから、いなくなった途端発狂するほど悲しみに襲われたらどうしようって思ったけど、そんなことなかった。
なんと、親が帰ってから、一滴も涙がでていない。なんだ、この感覚。
やっぱりこのアパートに、夫は今いないな。ただの1人の時間。
むしろ、とってもとっても不思議なことに、夫はこのアパートより、まだ私の実家の方が立ち寄ってるんじゃないかと思う。
前回の義両親の訪問で、本当にここは立ち去ったんだな。そういう確信が持てただけでも、泊まった意味があるように思う。
それか、夫はいつも見守ってくれていて、私があまりに悲しみにつぶされるのを守ってくれているんだろうか?「僕だってここはみんみんとの最後の思い出だから・・でもみんみんが悲しくなっちゃうと、僕も困っちゃうよぉ」って。
いやいや、でも夫はどんくさくて不器用だから、そんなスーパーマンみたいに私の感情をコントロールするなんてこと・・・もしかして守護霊みたいになってくれたのか?そうかも。守護霊役とか、めっちゃ似合う。人のエスコートとか、すごくきめ細やかにやってくれるもん。
うーん、すごくしっくりきちゃった、守護霊。
もしかしたら、夫もずっと死んだこと後悔してて、あちゃー、やってもうたー、って思ってて、でも悲しみでぶっつぶれる私を見て、先に立ち上がってくれたのかな。
こういう妄想みたいので納得するの、すごくいやなんだけど、救われるから、しゃーない。
特に見たいテレビもないし、音楽だって聴いたら涙を呼んでしまうから、今日はビール買って、ポテチ買って、好きなように過ごそう。
今の自分の思いの丈を、いっぱい記録しておこう。
今日、アパートにくる前は、今日か明日にいなくなっちゃおうかと思ってた。
今もその気持ちが消えたかわからないけど、アパートで悲しくならなかったから、なんか救われて、生きていけるのかなって思えてきた。
もし万が一私の妄想じゃなくて、意気地なしの夫が空から渾身の力で誘ってくれてるんだとしたら、投げキス100万回送りたい。愛してる。ありがとう。