優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

治る病だったのかもしれない

私がよく参考にしていたネット界隈で、最近一つの闘病記が話題になった。 家族目線で書かれているものなんだけど、ご家族の一人がとても混乱した状態になり、1年の怒涛の日々を経て、入院したというもの。これまでに見たことがないほど、その方の言動や症状…

私は貝になる

今日も、しばらく連絡していない職場の先輩からメールが来てしまった。 自分の中で少しだけ強くなれたかと思うと、こういう自分ではコントロールできない、外からの接触があって、すごくかき乱されてしまう。 「元気ですか?」という言葉とともに、きっと私…

バレンタイントーク②  〜夫くん編〜

夫と過ごす年間の楽しいイベントのトップ5をランキングするならば、バレンタインはそのうち第4位くらいには入るんじゃないだろうか。1位クリスマス、2位お互いの誕生日、3位交際記念日、4位バレンタイン、5位結婚記念日(日付わからんけど)、といったところ…

バレンタイントーク①  〜職場編〜

今年はコロナなので、毎年恒例の同僚女性陣によるバレンタインのチョコ配布はなかった。その話題すら挙がらず、一切なにも動きがなかったらしい。何を買うかとか、誰が買うかとか、毎年悩ましいことが続いていたので、ちょっと気持ちが楽だった。私の場合は…

3回目の月命日

とうとう、3回目の月命日を迎えた。 ブログにも「3ヶ月後」という新しいカテゴリーを設定してみた。 先月に続き、今月もまた、夫が亡くなった時間のカウントダウンはしなかった。 午前中にふと時計を見て、その時間を過ぎていることに気づいた。 3ヶ月前から…

試行錯誤と自問自答

夫が病に苦しみ、自分がその力になれず、最終的に夫が亡くなってしまったことの原因追求にしても、夫が生きてくれていたら今頃何してるかなと思い耽ることも、また夫がどれだけ優しかったかとか、可愛かったかとか、面白かったかとか、笑っちゃうくらいへん…

一体どうすりゃよかったの問題

自分に救えたはずなのに、救えなかった命。 自死遺族が感じる、「自分さえこうしていれば」という気持ち。 あるいは、「自分があんなことさえしなければ」という、より直接的に死を招いた気持ち。 遺族の中には、その人が亡くなるなんて想像もつかなかった、…

乗り越えられない気持ち

今日は、頭の中が夫と医療のことで、一杯だ。 ネットで似たような症状で入院して、症状が治ったという話を読んだところから考え始めた。 ずっと夫が受け入れやすい治療を探したいと考えていたけど、返す返すも、死ぬくらいなら、夫だって、私だって、入院に…

すごい医師

あの日、夫は亡くなってしまったけど、もし亡くならずに話すことができていれば、何をするつもりだったか。 ようやく集まった夫家族と一緒に夫も含めて話し合って、説得をして、そこから多少力づくでも家族の力をあわせて、夫と病院に行こうと思っていた。夫…

がんじがらめ

今朝、二度寝の合間だったか、夫が久しぶりに穏やかな表情で夢に現れた。 寝る直前に夫の写真を見たからかもしれない。 私が夫くんに何か言葉を投げかけていた。良くなってくれて嬉しい、だったのか、早く一緒に暮らしたい、だったのか、そんな恋い焦がれる…

お手柔らかな夢

ずっと夫の夢を見ていなかったので、ここ数日は意識的に「夫の夢が見たいなあ」と思ってから寝付くようにしていた。 一昨日くらいも、起きた後でなんとなく夫の夢を見た気がしたけど、内容を思い出せなかった。昨晩も、夫が夢にでた。今朝起きて、そう思って…

清純で誠実なまま年を重ねること

夫のことを母親と話したとき、母は「夫くんは学生がすごく合ってたよね。おじさんになる夫くんは、あんまり想像できないね」と言った。それを聞いて、確かに、と私は思った。 私も夫も、夢を大きく描くことに幸せを感じていたから、地に足のついた人生設計っ…

ぽーっとしている

2週間ほど前に精神的などん底に落ちてから、ここ2週間ほど、あまり泣いていない。 1日数回、わっと泣くことはあるけど、1時間置きに泣いていたときとは違う。 亡くなった直後に比べて、目の前で起こってること、例えば仕事とか、テレビ番組なんかに、集中す…

精神疾患の診断

これ以上不毛なことはないのだけど、昨晩は、夫の症状が一体何だったのかという、また終わらない迷路に入っていた。 精神疾患とは、本当によくわからない。 「診断なんて、そこまでの根拠がなくて、よくわからないものだから、意味なんてないんです」と言い…

楽しかった伊豆大島

ぼけーっとテレビ番組を見ていると、15分に1回くらいは夫との思い出にぶつかる。 ひと昔前のように、お金をかけたスタジオ中心の番組制作がされていれば、テレビの内容が私のような一般人の思い出とリンクすることも、なかったかもしれない。 でも最近の番組…

スタートライン

コロナが流行しているので、義両親の上京は今月は見送ると連絡がきた。 夫くんの百箇日にあわせて来てくれる予定だったけど、緊急事態宣言もあるので、とのこと。 年始以来、ご両親とは連絡を取っていなかった。お互いやりとりして、なんだか苦しいものがあ…

「遠くの親戚より、近くの他人」

私は数年前まで、自分の家族はとても理解のある人たちだと思っていた。 自分の家族に対して、私自身が苦しむほどの葛藤を感じたことはこれまでなかった。おそらく、家族環境への満足度は、ほぼ満点に近かった。 だからこそと言えばいいのだろうか。夫と私が…

苦悩と宗教

本当に苦しいときって、例えば病院にいったり、カウンセラー に会ったりする気力や勇気が失せると思う。自分の苦しみが何重にも重なっていて、もはやこの複雑なものを理解したり、期待するような反応をくれる他者なんていないんじゃないかと思う。 夫が亡く…

おたまじゃくしはどこまでも

今日は、今年はじめてくらいに、外の気候が春めいているのを感じた。 もちろん、引きこもりの私は家の中から見ただけだけど 笑 これまでの冬一辺倒の雰囲気とは、だいぶ違う。 私は、春夏秋冬、どの季節も好き。 春は、気持ちが上ずって、そわそわする。 春…

男性である夫と女性である私

夫は私の行動を咎めたり、考え方を正そうとすることって、ほとんどなかった。 私が夫のことを好きだった100くらいある理由の一つに、夫が私をコントロールしようとしない、ということがあった。 これは私の完全なる勘違い野郎的な思い込みかもしれないけど、…

悲しみの中でじっとする

本当に大した乱高下だ。 数日前、いても立ってもいられないほどに苦しかった気持ちは、今日はストンと落ち着いている。夫のことを考えずにいられるか、いられないか、日によって全然違う。 夫について考えずにいられない日は、そもそも頭の中のすべてを夫が…

適材適所の直感

今晩やってたクローズアップ現代に触発されて、自分がこれから人生で取り組みたいことについて考えていた。 正面きってそういうことを考えることは、まだ自分に許せていないけど、私がこれからも生きることを選ぶのであれば、やっぱり私は私自身に、何かの役…

踏み出せば地雷がある

職場にインターンが来ている。 その着任の自己紹介プレゼンがあるということで、こういう集まりから存在を消していたけど、今日は私も出ることにした。 発表を聞きながら、昔の自分にどこまでも重ねてしまった。 出身大学にしても、学生時代の活動にしても、…

レディ・ボーデン

今日、ようやく転入届を出した。 本当は、1月の半ばをめどに出す必要があったんだけど、緊急事態宣言中はそれを過ぎても認められるとのことで、月末までに出そうと思っていた。 月末はちょうど週末だったので、今日、朝思い立って、夕方に時間休をとって区役…