優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

もう私が正しいとわかっているのだけど

前回の投稿からまた数ヶ月が過ぎた。 前回の投稿は、役員との対決直前に書いたものだった。 皆様に可愛いスタンプをたくさん押していただいて、とても心強く勇気づけられたので御礼申し上げたい。実は時々スタンプの様子や読者のカウントを見にブログを開い…

腐った組織を超えるしぶとさを自分が持つこと

もはや我が社に期待なんて微塵もしていないのだが、前回の監査からの結果報告の後、1ヶ月以上経っても誰からも何も連絡がこなかった。私が投げ込んだボールは、監査の人や、会社トップや、トップを取り巻く部下や、今回の判決を受けた人事部の間で恐らくキャ…

パワハラ問題・フィナーレ近づく

このブログを長く読んでくださった方なら、夫が亡くなって1ヶ月ちょっと経った頃、私が自分の会社のトップ宛にメールを送ったことをなんとなく覚えていてくれているだろうか。夫の死にも繋がった病を発症したとき、私は職場でパワハラ被害に遭っていた。当時…

恋しい

6月15日は夫くんとの交際記念日だ。今年で交際から17年。こうしてこの数字を言う時に、自分がこの世界で一人残っていることになるなんて、想像したことはなかった。 以前もここに書いたと思うけど、交際記念日はお互いに1000円のプレゼントを交換するのが学…

喫茶店で泣く

死別して最初のGWをどう過ごしたか記憶がない。このブログを遡って読めばわかるのだけど、その気力がないからそんなことはしない。自分がもがき苦しんでいる記事を振り返ることは、けっこうエネルギーを必要とするから。あの頃は、まだ彼がどこかにいるので…

長い長い地獄

数年前のホワイトデーは、0時過ぎというこの時間、彼が手作りしてくれたホワイトデーのデザートの余韻冷めやらず、それまで10年以上彼に抱いてきた愛おしい気持ちを改めて噛み締めながら、私は眠りについたのだろう。今私の目の前にあるのは、そんな彼を爆弾…

いじわる

また生きたまま年を越してしまった。 新年は恒例のおめでとう挨拶を会社の多方面からもらったけど、今年も一度も口にしないまま乗り切ることができた。これっぽっちもおめでたくないので、心にもないことは言いたくないと頑固な私は誓っている。ただ、初出社…

人生悪くない

もう前回のエントリーを書いてからとても長い時間が経った。 もうそろそろ夫くんが死んだことを受け入れたかなとか、夫くんがいない人生を前向きに進んでるかなとか、誰か新しい大切な人ができたかなとか周囲に思われるほど、時間は経った。 周りの人が引く…

思うようにいかない

死別直後から一生懸命書いていたブログだけど、すでに自分の中にある考えは一巡書いてしまったし、自分の近況報告をするにもあまりに変わり映えのしない地獄にいるだけなので、躊躇して書かない日々が続いていた。でも、今日は週半ばの祝日ということで相変…

桜の木

私がこのブログをはじめたのが2020年11月。もう1年になる。と言うことは、夫が亡くなってから、まもなく1年だ。 亡くなった時から今まで、以前の私と変わった様子も確かにあるのだろうけど、一応私は有給休暇でいえば年間で1.5日ほどしか取らないほどに皆勤…

パワハラはんたーい!

夫のいない2021年に入ってすぐ、私は会社のトップの方に社内のパワハラについて伝えた。 握り潰されることが嫌で、最終的に誰の耳に届けたいかを考えて、最短距離でトップに直接言うのが良いだろうと思い立ち、メールの「送信」を押した。あまり長いメールで…

開き直りのパンケーキ

ずっと、「書こうかな〜」と思うたびに、暗いことしか書けない気がして、それを書いたら気持ちが晴れる気もしたけど、でももっと苦しくなる気もして、結局前回の投稿から1ヶ月も空いてしまった。 今日は秋晴れの日曜日ということで、朝ごはんにパンケーキを…

人生の救済

最近はある種気持ちが安定している。 安定というのは、人生の過ごし方が定まっているということ。 すなわち、過ごし方としては、仕事しているか、現実逃避しているか、命日までに死のうと思っているか。もうこの三択くらいしかない。 死のうと思う気持ちがど…

風に吹かれて

月に一度、とんでもなくどん底に私を落とす奴がいる。 生で始まって理で終わる、そう、生理というもの。 月命日とか記念日なんかももちろん苦しみもがくのだけど、生理の始まる直前と最初の数日は、本当にハンパない威力がある。今回は、死ぬ日を決めて、そ…

2回目の美容院

今日は死別後2回目の美容院に行ってきた。 私の美容師さん(吉川ひなの似)はスーパー可愛い上に、接客業を心得ているのだなと感心する。私に対して、困るような質問や、ましてや慰めなんて、皆無。いつも万人受けしそうな話題を振ってくれる。それは楽して…

ナウシカとテト

びっくりである。 ここ1ヶ月くらいで、夫の大好きなオザケンは週刊誌に載り、また夫が愛したフリッパーズギターの小山田くんもてんやわんやで大変なことになった。正義感みなぎる元来の私はもちろん世論の大多数と同じ心情なわけだが、夫のことを思うと、小…

誰にもわからない

前回記事を投稿してから、また時間が流れた。 その後私は、予定通り、新居に引っ越した。まだ引っ越しほやほやだけど、なんとなくやっていけそうな雰囲気を感じている。 夫が亡くなった直後に、2人で暮らしていた社宅にひとりで泊まった時を思いだした。夫が…

梅雨にぴったりな気持ち

100回悲しんで、100回泣いて目が腫れて、100回後悔して、100回写真を見て愛しんで。 夫が亡くなってから、もう200日経ってるから、100回どころじゃない。少なくとも200回か。 もう何をどうしたって、夫は帰ってこないのに、頭の中が、常に、常に、たられば。…

くっついていたい

辛いなあ。辛い。 この夫がいない世界で生きるということは、本当に辛い。 私と夫の会話が、私の頭の中だけで完結する。 2人の秘密ごとなら良い。でも2人じゃなくて、たった1人の思考。秘密でもなんでもない。ただ1人であるということ。1人で思い浮かべて、2…

自分の気持ちを持ち直せた

今日は会社とのやりとりでとても嫌な気分になって、苦しかった。多分、一番大きいものは、自己嫌悪。独り相撲感。みじめな気持ち。「もう、誰もわかってくれない」という孤独感。 今、夜の零時を過ぎて、明らかに気持ちがまた上向いた。ちょっと元気になった…

パワハラは違法行為だと理解しているのか

きっと私が今していることは、自分の周りの、どうでも良い人も、とても大切なはずの人も、あの人のことも、この人のことも、そんないろんな人との関係を、壊すようなことなんだろうな。 会社とパワハラの件でやりとりが続いて、また辟易としてしまった。その…

NHKスペシャル「若者たちに死を選ばせない」を見た

NHKスペシャルで自殺関連の特集をやると数日前に知って、実家の居間でこれを見るべきか、否か、数日考えていた。結果、何も知らずに大河を見ていた両親は、その後その番組が9時から流れたところでギョッとしたかもしれないが、そのまま居間で見させてもらっ…

暇なのか、怠惰なのか、虚しいのか

毎週末同じことなので、今更書き立てることでもないのだけど、今日もまたなーんにもせずに、過ごしている。元からとても面倒くさがりで、自分のために時間を使うということに意味を見いだせないタイプなのかもしれない(頼まれたり頼られると生きがいを感じ…

消失とは2度目の死

自宅で仕事をしていて、ふと横を向いた瞬間に夫の写真が目に入ることがある。夫の笑顔が文字通りまぶしすぎて、すぐ目をそらしてしまうのだけど、逸らした先には、夫からもらった黒目がちのマスコットたちが所狭しと並んでいる。彼らがうるうるの目で、不安…

日光パターン

希望の物件の内見をしたのが週末で、その後申し込みをして、今週はどかーんと落ちるのかなと思っていたら、なんだか飄々と過ごしている。 夫の苦悩とか苦しみとか悲しい場面が少し自分の意識から遠のいて、夫の可愛いところとか、おちゃめなところが時折頭に…

進んでみる?

夫が亡くなった当日から実家に戻って、両親のお世話になりはじめて、もう半年以上が経つ。 夫と2人で孤軍奮闘していた時や、夫が死ぬという衝撃的な結末を迎えた時、自分の親への複雑な気持ちがたくさん湧いていた。なんでもっともっと、手を差し伸べてくれ…

KAN

今日は、久しぶりに、また泣いた。 今日は、自分が可哀想になる日だった。 いつもいくらでも保身とかして、嗚呼かわいそうなわたし、って実態としては思っているんだけど。今日は、気付いたら「なんか私可哀想じゃない?!」って独り言を言っていた。 今日20…

トラウマ?

もう前回の記事を書いてから2週間近くか。 月の後半はいつも精神的に苦しい波がやってくるので、このブログに記事を書いても恨みつらみの記事になってしまう。だから書いていなかったのだと思う。 でも今回気持ちが落ちた時には、これまでと少し違うことがあ…

ミルフィーユおやすみ

半年の区切りを意識したわけではないのだけど、私は昨晩からようやく祖母の部屋を出て、自分の部屋で寝るようになった。半年でようやくこの変化なのだから、ひとり暮らしにたどり着くまでどれほどのハードルがあるのだろうと気が遠くなる。きっと、一人暮ら…

海の向こうから夫に届いたクッキー

夫が亡くなって、私は夫と2人で住んでいた社宅ではなく、実家に拠点を移した。夫が亡くなってから1ヶ月以上かけて、社宅の荷物をまとめて、補修をして、気持ちをなんとかまとめて、最後は社宅を後にした。 実家には、社会人になってからもずっと住んでいたの…