優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

2ヶ月後

試行錯誤と自問自答

夫が病に苦しみ、自分がその力になれず、最終的に夫が亡くなってしまったことの原因追求にしても、夫が生きてくれていたら今頃何してるかなと思い耽ることも、また夫がどれだけ優しかったかとか、可愛かったかとか、面白かったかとか、笑っちゃうくらいへん…

一体どうすりゃよかったの問題

自分に救えたはずなのに、救えなかった命。 自死遺族が感じる、「自分さえこうしていれば」という気持ち。 あるいは、「自分があんなことさえしなければ」という、より直接的に死を招いた気持ち。 遺族の中には、その人が亡くなるなんて想像もつかなかった、…

乗り越えられない気持ち

今日は、頭の中が夫と医療のことで、一杯だ。 ネットで似たような症状で入院して、症状が治ったという話を読んだところから考え始めた。 ずっと夫が受け入れやすい治療を探したいと考えていたけど、返す返すも、死ぬくらいなら、夫だって、私だって、入院に…

すごい医師

あの日、夫は亡くなってしまったけど、もし亡くならずに話すことができていれば、何をするつもりだったか。 ようやく集まった夫家族と一緒に夫も含めて話し合って、説得をして、そこから多少力づくでも家族の力をあわせて、夫と病院に行こうと思っていた。夫…

がんじがらめ

今朝、二度寝の合間だったか、夫が久しぶりに穏やかな表情で夢に現れた。 寝る直前に夫の写真を見たからかもしれない。 私が夫くんに何か言葉を投げかけていた。良くなってくれて嬉しい、だったのか、早く一緒に暮らしたい、だったのか、そんな恋い焦がれる…

お手柔らかな夢

ずっと夫の夢を見ていなかったので、ここ数日は意識的に「夫の夢が見たいなあ」と思ってから寝付くようにしていた。 一昨日くらいも、起きた後でなんとなく夫の夢を見た気がしたけど、内容を思い出せなかった。昨晩も、夫が夢にでた。今朝起きて、そう思って…

清純で誠実なまま年を重ねること

夫のことを母親と話したとき、母は「夫くんは学生がすごく合ってたよね。おじさんになる夫くんは、あんまり想像できないね」と言った。それを聞いて、確かに、と私は思った。 私も夫も、夢を大きく描くことに幸せを感じていたから、地に足のついた人生設計っ…

ぽーっとしている

2週間ほど前に精神的などん底に落ちてから、ここ2週間ほど、あまり泣いていない。 1日数回、わっと泣くことはあるけど、1時間置きに泣いていたときとは違う。 亡くなった直後に比べて、目の前で起こってること、例えば仕事とか、テレビ番組なんかに、集中す…

精神疾患の診断

これ以上不毛なことはないのだけど、昨晩は、夫の症状が一体何だったのかという、また終わらない迷路に入っていた。 精神疾患とは、本当によくわからない。 「診断なんて、そこまでの根拠がなくて、よくわからないものだから、意味なんてないんです」と言い…

楽しかった伊豆大島

ぼけーっとテレビ番組を見ていると、15分に1回くらいは夫との思い出にぶつかる。 ひと昔前のように、お金をかけたスタジオ中心の番組制作がされていれば、テレビの内容が私のような一般人の思い出とリンクすることも、なかったかもしれない。 でも最近の番組…

スタートライン

コロナが流行しているので、義両親の上京は今月は見送ると連絡がきた。 夫くんの百箇日にあわせて来てくれる予定だったけど、緊急事態宣言もあるので、とのこと。 年始以来、ご両親とは連絡を取っていなかった。お互いやりとりして、なんだか苦しいものがあ…

「遠くの親戚より、近くの他人」

私は数年前まで、自分の家族はとても理解のある人たちだと思っていた。 自分の家族に対して、私自身が苦しむほどの葛藤を感じたことはこれまでなかった。おそらく、家族環境への満足度は、ほぼ満点に近かった。 だからこそと言えばいいのだろうか。夫と私が…

苦悩と宗教

本当に苦しいときって、例えば病院にいったり、カウンセラー に会ったりする気力や勇気が失せると思う。自分の苦しみが何重にも重なっていて、もはやこの複雑なものを理解したり、期待するような反応をくれる他者なんていないんじゃないかと思う。 夫が亡く…

おたまじゃくしはどこまでも

今日は、今年はじめてくらいに、外の気候が春めいているのを感じた。 もちろん、引きこもりの私は家の中から見ただけだけど 笑 これまでの冬一辺倒の雰囲気とは、だいぶ違う。 私は、春夏秋冬、どの季節も好き。 春は、気持ちが上ずって、そわそわする。 春…

男性である夫と女性である私

夫は私の行動を咎めたり、考え方を正そうとすることって、ほとんどなかった。 私が夫のことを好きだった100くらいある理由の一つに、夫が私をコントロールしようとしない、ということがあった。 これは私の完全なる勘違い野郎的な思い込みかもしれないけど、…

悲しみの中でじっとする

本当に大した乱高下だ。 数日前、いても立ってもいられないほどに苦しかった気持ちは、今日はストンと落ち着いている。夫のことを考えずにいられるか、いられないか、日によって全然違う。 夫について考えずにいられない日は、そもそも頭の中のすべてを夫が…

適材適所の直感

今晩やってたクローズアップ現代に触発されて、自分がこれから人生で取り組みたいことについて考えていた。 正面きってそういうことを考えることは、まだ自分に許せていないけど、私がこれからも生きることを選ぶのであれば、やっぱり私は私自身に、何かの役…

踏み出せば地雷がある

職場にインターンが来ている。 その着任の自己紹介プレゼンがあるということで、こういう集まりから存在を消していたけど、今日は私も出ることにした。 発表を聞きながら、昔の自分にどこまでも重ねてしまった。 出身大学にしても、学生時代の活動にしても、…

レディ・ボーデン

今日、ようやく転入届を出した。 本当は、1月の半ばをめどに出す必要があったんだけど、緊急事態宣言中はそれを過ぎても認められるとのことで、月末までに出そうと思っていた。 月末はちょうど週末だったので、今日、朝思い立って、夕方に時間休をとって区役…

死にたいという気持ちを受け入れること

大切な人が心の病にかかり、亡くなった場合、残された人は考えることがたくさんあって、とても忙しいと思う。あっちのことを考えた次の日は、こっちのことを考えて、どれも解決なんてしないし、自分という人間の未熟さとずるさを、ただひたすら実感し続ける…

週末のルーティン

このところ、なんだかイライラしてるなと思っていた。 どことなく、周りに対する破壊衝動みたいなものを感じていた。 夫に対して私が怒りを持つことは適当ではないし、冷静な時はそう思うんだけど、このところのイライラは、夫にまで怒りを芽生えさせてしま…

花金

花金。 いつも夫と、金曜日はそう言い合った。 「花金だし、行っちゃう?」なんて言って、近所のお店をはしごした。 1軒目はその日の気分で色々候補があった。 大衆居酒屋もあれば、イタリアンもあれば、串揚げもあったし、沖縄料理のこともあった。寿司もあ…

はなまる

昨日は、会社からの意見聴取の2回目だった。 おじさん3名 VS 私1人。「VS」なんて思っていたのは、私だけかもしれない。でも、緊張しないように頑張るぞ〜なんて、事前にリラックスに効くアロマ を焚いて挑んだ。 面談が始まり、最初に相手の方が、前もって…

暇さえあれば、泣く!

このブログに、私の悲壮感がどの程度出ているか自分ではわからないんだけど。 個人的に感じてる悲壮感は、ハンパない。 一番守りたい人が、一番幸せになってほしかった人が、一番愛した人が、あんな苦しみの極地で苦しみ続け、自分自身を痛めつけるようにし…

音の記憶

最近夫が亡くなったことから気をそらして生活していると昨日の記事で報告してから一夜明けて、今朝の私は、意識をまたグンと夫に引き寄せられることがあった。 私は、思考とか思い出に関する記憶力は良くないのだけど、耳から入る音はけっこうよく覚えている…

自分で何を言っているのかわからない

ここ最近、色々な思考の時間が短いスパンになった。 考えに気持ちをもっていかれなくなったということなのか、深みにはまらないための自己防衛なのか、よくわからない。 ちょっと前までは、夫のことで何か考えだすと、そのことに関する記憶とか考えを自分の…

ポンプ式の不倫

今日も15時頃に起きて、生きがいを探していた。 最初に食いついたものは、美顔器。 私は美容家電にちょっとした憧れを持っていて、ケチな性分も相まって、数年前に適度な投資で程よい美容効果を得られそうなパナソニックのスチーマーを買った。買った時は、…

好きな芸能人

テレビを見ていて、「この人全然好きじゃない」とか、「なんで人気があるのかわからない」というような会話がすぐ飛び交う我が家の会話は、少し高齢化が進んでいるのかなと思う時がある。今のメディアは、特定の人間だけがテレビやネットにでていて、視聴者…

無の境地

昨日も、今日も、湧き上がる気持ちがない。 仕事がだんだん締め切り土壇場のものが多くなってきた。本来の自分であれば、手堅く素早く済ませるところが強みだったけど、舞い込む仕事全てに対して「ほんっとどうでもいい」と吐かないと気のすまない今の私は、…

電話越しのエール

こんな自問自答の無限ループの中で鬱々としつつも、やり抜くぞと決心していることもある。 私が会社に対して出した労働環境改善の意見は、どのような温度感で社内で扱われているか、まだ感じとることはできない。まるでポストの口に投函した手紙のような状態…