優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

不可能なことってあるんだ

大切な人の力になりたかった。

 

苦しいってことを、何度教えてもらっただろう。

 

もう世の中が真っ暗に見えるってことを、何度訴えられただろう。

 

あなたはあんなに幸せを願っていたのに。

 

あんなに苦しみから抜け出したいって言っていたのに。

 

ただ傍観することしかできなかった。聞いてあげることすらできなかった。

 

いなくなってしまって、もう何もしてあげられない。

 

いなくならせたのも、自分。

 

私があんなことしなければ、夫はいなくならなかった。

 

それ以外の何がどれだけ素晴らしくても、そんな終わり方じゃ、あまりに悲しい。

 

あなたの幸せをこんなに願っていたのに、力になることができなかった。

 

私はあと何を投げ打てたのだろう?

 

上を向いていく道筋があったのに。

 

私はあなたの隣にぴったりくっついていたのに。

 

あなたの優しさを思い出すと、どこまでも胸が苦しいよ。

 

誰かの力になりたいのに、なれないことって、あるんだな。

 

今苦しいわたしが求めているのは、あなた。

 

あなたが苦しいとき、あなたは誰を求めていたんだろう。