優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

はなまる

昨日は、会社からの意見聴取の2回目だった。

おじさん3名 VS 私1人。「VS」なんて思っていたのは、私だけかもしれない。でも、緊張しないように頑張るぞ〜なんて、事前にリラックスに効くアロマ を焚いて挑んだ。

面談が始まり、最初に相手の方が、前もって私が提出した意見書を、3人とも熟読したと教えてくれた。その上で、何か最初に言っておきたいことがあれば、と話す時間をもらった。マイクを向けられて、私は力強く、意気揚々と意見を述べた、なんて言いたいところだけど、本当は一言、二言述べたところで、夫の顔が浮かんで、無理だった。そりゃそうだ。こんな行動に出ているの、自分が夫のことで悲しみがあまりに大きいからなんだよね。それで、オンラインの面談だったんだけど、カメラを消させてもらって、涙を落ち着かせて、そのまま話を続けた。

そこから、1時間半くらい、対話させてもらった。私が最初に連絡したトップの方からは、2つ指示があったという。「具体的な改善策を考えること」「みんみんさんが辛い中で声を挙げた勇気にしっかり向き合うこと」。私は元からバカみたいな性善説だけど、なんだか有難いな、私が信じる人は、ちゃんと希望を与えてくれるな、と思った。

この日お話した3人の方々も、私の提案をとても寛大な心で受け入れてくれて、救われた。これだけ色々と社内の制度や体制が整備されれば、1人で奈落の底に落とされるような社員は減らせるかもしれないと思った。もっともっと、救ってほしい。誰も誰かのことを苦しめたいなんて、本当は思っていないはずだ。だから、予防策とか、起こってしまった後でも再発防止策とか、そういうものを徹底することは、とても大切だと思う。

また後日、私の意見書にある提案に対して、回答をくださるとのことだった。私は今の私にできることはしたから、しばし待つ。

これは夫に関係することと言うより、私自身の問題だけど、夫が今頃生きていたら、どんな風に応援してくれたかな。「頑張っててエラいね。パワハラは困っちゃうね。みんみんの勇気は、はなまるだよ」なんてメッセージかな。なんか、素朴で、優しくて、私が一番ホッとする声をかけてくれるんだよね。

夫はよく、私にはなまるをくれた。私が単身赴任で自炊してる写真をしつこいほどに送ってたときも、野菜が多いね、とか健康的だね、とか美味しそうだね、と言って、「頑張ってて、はなまるだよ」って付け加えてくれた。わたし、夫からのはなまるが欲しいな。まるじゃなくて、はなまる。私も、夫に、何重ものはなまるを伝えたいのに。夫は、間違いなく、はなまるなのに。ちょっとでも今、この気持ちが伝わるといいな。