優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

2021-01-01から1年間の記事一覧

これ以上の何かを望めないし、望まない

半年経ったら、こうなっているかなという自分像があったのかもしれない。 具体的な何かというより、過去6ヶ月に比べたら、6ヶ月経った頃には、きっと心が幾分落ち着いていて、気持ちが整理され始めていて、前を向かなきゃと割り切る気持ちが芽生えているのだ…

自責の先の本気度

私は夫が人生最大の悩みを抱えた時に、切り捨てるような発言をした。 夫が苦しいとき、ひどい言葉をたくさん浴びせて、夫を追い詰めた。 最後に3週間見捨てて、孤独の果てまで追いやった。 その結果、夫は生きられなくなった。死んでしまった。 私が考える、…

宇宙からの贈りもの

この死別のプロセスとは、本当に辛いものだ。 どう辛いか、文章にすることも辛いくらい、本当に辛い。 本能的には否定したいことを、信じたくないことを、受け入れがたいことを、受け入れざるを得なくて、屈していくようなプロセスだと思う。死という事実に…

心病める人を支えるということ

夫の闘病から、亡くなるまでの経験を通じて、私の考え方は変わった。 これまでずっと、私はお花畑に住んでいたのだと思う。 誰とだって、ちゃんと話せば、いつか理解しあえる。通じ合える。愛しあえる。捧げあえる。信じあえる。認め合える。一緒に未来に向…

5ヶ月を生きたんだな

昨日はいろんな思いがあって苦しかったけど、ここに書きだしてみて、何がもやもやしたかとか、日中に自分が何を頑張ったかわかって、少し気持ちが楽になった。最後には夫のことを書いて、ちょっと夫の様子を思い浮かべたりして、くらーい気持ちから始まった…

デビル夫くん

ここ最近、少し気持ちが落ち着いてきていたんだけど、今週はおじさんが亡くなった話から、再び「人が死ぬ」ということについて考えたりして、気持ちが落ちつつある。そして、おじさんが亡くなったということから、引いては夫が亡くなったということも、再度…

おじさん

今日は悲しいニュースが入ってきた。 私と夫がとてもお世話になった人が、亡くなってしまった。 私も、夫も、大好きな人。2人で揃って大好きな人は、この世にほぼいなかった。肉親を除いたら、この人だけかもしれない。 元は、私が仕事を通じて知り合った人…

吉川ひなのと田中聖と平子理沙(敬称略)

書こうと思うことは色々あるのだけど、最近は無気力に近いかもしれない。 無気力と言っても、それは以前に比べて私の健康状態が後退したのではなくて、むしろいても立ってもいられないほど忙しかった気持ちが、けっこう落ち着いたのだと思う。そして、夫の死…

マッシュ

もうすぐ自分の誕生日なので、今週末は何かしたかった。 それで、2月くらいから、何をしようかと考えだした。 ずっと、美容院が気になっていた。昨年の10月に行ったきりなので、もう半年近い。きれいにしたところで夫に見てもらえないことは悲しいし、夫が見…

プレゼントから考える

とうとう4月になってしまった。 年明けから、4月になることがずっと怖かった。 4月は、私の誕生日。 夫に毎年、ものすごく大切に祝ってもらっていた日。誕生日当日は大学の授業だったり仕事があるので、夜だけ会って、外食してお祝い。週末には、もっと盛大…

お花をあげること

3月の夫の月命日だったかに、夫の遺影の両脇に初めてお花をあげた。ずっとお花をあげることは遺影であることを際立たせるのでできなかったんだけど、もう何もできない相手に対して何かをしたいと思って、あげてみた。 おばあちゃんの預言通り、椿の花のその…

夫の作品を世界にばら撒きたい

夫が亡くなってから1ヶ月くらいは、夜になると22時くらいから猛烈な眠気に襲われて、結果的にまあまあ規則正しい生活を送っていた。きっと、日中に自分を保っていることがあまりに大変で、ものすごく消耗していたんだと思う。毎日、まるで日中にマラソンとか…

因果関係

夫が亡くなってから、私は自分が夫に対してどの時期にどんな行動を取ったか、たくさん振り返っている。私の頭の中では、夫と歩んだ日々があみだくじのような図になっていて、「この時私がこんなことしたから、最初の分岐で右に進んで、この時もこんなことし…

考えないことを自分に許す

夫が亡くなってから、ずっと、ずーっと、毎日くる日もくる日も、寝ても覚めても夫のことだけを考えているのだけど、結局何をどうやっても、夫は帰ってこない。 少し前に、この状態に慣れてきたと書いた。毎日イチから悲しんでいたら、本当に神経が衰弱してし…

また記事に感化される

このところ抱いていたモヤモヤを、ここ数日の感情的な文章に落とし込んだところで、私は当然ながら、夫はどう反応するだろう?と考えている。 「ああいうこと書いて欲しくないと思うのであれば、今晩夢で、私の質問に答えてよ」と夕飯をもぐもぐ食べながら心…

問題の構造2

(前回からの続きの話) まだ、書き足りない。まだこのことについて、考えの途上にあるなあと思う。 秋葉原の事件の弟さんは、生育環境の悪影響を感じながらも、自分が亡くなる前には母親のことを心配していたという。自分が死んだら、母親がショックを受け…

問題の構造

昨日はただ延々と人の悪口を書くような記事になってしまったのだけど、私が書きたかった本論は、あの先にあった。 昨日の一連の経験を経て、私は親と子という関係性について、またあーだこーだと考えた。夫の中にあった感情の内、どれが夫を苦しめたのかは、…

どうしようもない人

ここ数日、過去に夫とやりとりしたメールを見て、心がかき乱されていた。 そのメールは、夫と私が交際8年目くらいで、いよいよ結婚しようかという時期のもの。夫が私と結婚するには、説得をしなければならない人がいて、この人物の分析から、対処法と、想定…

私宛ての小包

今日、部屋で仕事をしていると、昼過ぎにドアの外から父に声をかけられた。 「みんみん、郵便物届いてるよ」と。 私宛の郵便物なんて、夫の死亡関連とか、クレジットカードの請求書とか、行政関連の封書だろうと思ってドアを開けたら、父の手には私宛の小包…

ホワイトデー

夫のことを考える時間を減らすと、夫のことを思い出すことが難しくなってくる。思い出すことが難しくなると、なんとなく日常的には感情移入がされなくなって、私の中の夫くんワールドに蓋がされて、ただ「夫は死んだ」とだけ思う。ただの文字列。ただのファ…

命日Pizza

夫が亡くなってから、4ヶ月経った。 4ヶ月前までは、あの大切なひとが、この地球にいたんだ。 4ヶ月前のあの朝、私が少しでも夫の気持ちに思いを馳せることができたなら。夫がどれだけ苦しんで、追い詰められているか、考えることができたなら。他のどんな人…

怒り、恨みとその昇華

夫の死について考えるとき、夫の死に関係したいろんな人のことが頭に浮かぶ。 どんな死だってそういうことはあると思う。 病死だって、事故死だって、過労死だって、自死だって、人が亡くなるということには何かしらの関係者がいる。遺された関係者たちがど…

過去数ヶ月の振り返り

今月に入ってからだろうか、落ちきった後の少しばかりの癒えが自分について感じられた。 私が負った傷は、夫が亡くなった日から開き続けていた。初日は衝撃で痛みも感じられなかった傷が、亡くなった翌日から開いて、開いて、開いて、開ききったのが、1月か2…

再開

改めて、日記をつけていこうかなと思う。 書く動機は、色々あるけど、やっぱり、こうして自分の気持ちを文章に書き出すことは、精神衛生上、良いことしかないと思うに至った。そして、私自身が過去の自分の記事に共感したり、慰められることもこれからあると…

治る病だったのかもしれない

私がよく参考にしていたネット界隈で、最近一つの闘病記が話題になった。 家族目線で書かれているものなんだけど、ご家族の一人がとても混乱した状態になり、1年の怒涛の日々を経て、入院したというもの。これまでに見たことがないほど、その方の言動や症状…

私は貝になる

今日も、しばらく連絡していない職場の先輩からメールが来てしまった。 自分の中で少しだけ強くなれたかと思うと、こういう自分ではコントロールできない、外からの接触があって、すごくかき乱されてしまう。 「元気ですか?」という言葉とともに、きっと私…

バレンタイントーク②  〜夫くん編〜

夫と過ごす年間の楽しいイベントのトップ5をランキングするならば、バレンタインはそのうち第4位くらいには入るんじゃないだろうか。1位クリスマス、2位お互いの誕生日、3位交際記念日、4位バレンタイン、5位結婚記念日(日付わからんけど)、といったところ…

バレンタイントーク①  〜職場編〜

今年はコロナなので、毎年恒例の同僚女性陣によるバレンタインのチョコ配布はなかった。その話題すら挙がらず、一切なにも動きがなかったらしい。何を買うかとか、誰が買うかとか、毎年悩ましいことが続いていたので、ちょっと気持ちが楽だった。私の場合は…

3回目の月命日

とうとう、3回目の月命日を迎えた。 ブログにも「3ヶ月後」という新しいカテゴリーを設定してみた。 先月に続き、今月もまた、夫が亡くなった時間のカウントダウンはしなかった。 午前中にふと時計を見て、その時間を過ぎていることに気づいた。 3ヶ月前から…

試行錯誤と自問自答

夫が病に苦しみ、自分がその力になれず、最終的に夫が亡くなってしまったことの原因追求にしても、夫が生きてくれていたら今頃何してるかなと思い耽ることも、また夫がどれだけ優しかったかとか、可愛かったかとか、面白かったかとか、笑っちゃうくらいへん…