優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

自分の気持ちを持ち直せた

今日は会社とのやりとりでとても嫌な気分になって、苦しかった。多分、一番大きいものは、自己嫌悪。独り相撲感。みじめな気持ち。「もう、誰もわかってくれない」という孤独感。

今、夜の零時を過ぎて、明らかに気持ちがまた上向いた。ちょっと元気になった。

さっきのブログを書く前は、苦しくて、苦しくて、とっても息が苦しいような気持ちだったのに、なぜ転換したのかと考えてみる。

まず大きいのは、さっきのブログ投稿を書くことを通して、今日自分がどんな経験をして、何を思い、何に悲しみ、それでも1日の最後にどんな気持ちが残ったか、文字にして、書き出したこと。それを自分で読み返して、そうかそうかと、感じて、労うことができた。ここで、一度深呼吸ができた。

その後、その記事に対して、皆様のスタンプをもらったこと。それだけでふわああああと気持ちが安らいだ。こんな私のわかりにくい色んな感情が混じった記事に、目を通してもらえたこと。「もう、誰もわかってくれない」と思ってたのに、夫の死別から今まで、気にかけてくださる方がこの世界にいるということ。

そこで気づいた。私は、もう誰にもわかってもらえない、と思っていた。それは、全てをわかって、全てを包み込んで、全てを寛容してくれる夫を失ってから、私の全てを分かる人は、確かにこの世界にはいなくなってしまったから。でも、たった1人の人に、全てをわかってもらえなくても、いろんな人に、私の一部をわかってもらうことはできる。いろんな人に、いろんな一部をわかってもらえたら。それを寄せ集めたら、けっこうわかってもらえているのかもしれない。そんな風に考えたら、一部ならわかってくれる人とか、9割方わかってくれる人とか、わからないけど何度も連絡してくれる人が、たくさんいるじゃないか、と気づくことができた。自分の家族だってそう。このブログを訪れてくださる方だってそう。私の親友たちだってそう。信頼する同僚だってそう。そう考えたら、ああ、なんだか会社とのやりとりで、私はとても視野が狭くなっていたな、と思えた。ただやりとりをした1、2名の反応で、今の自分の評価とか、自分と他者の関係性を、結論づけようとしてしまった。

そのことに気づいたら、もっと明るい考えも浮かんできた。私は、この地球上の人、まだ出会っていない人の方が多いじゃないか、と思った。この世界を諦めてほっぽる前に、まだ出会っていないたくさんの人に出会えば良いじゃないか、と思った。私が日々会っているのは、自分の会社の中の、タイプの似たような人々。違う場所に身を置けば、きっと違う世界が見えて、違う人に出会えるだろう。私のこれまでの人生で考えると、きっと100人くらい会うと、1人くらいめちゃくちゃ良い人だな!!と思う人が現れる。ということは、今から1万人会えば、めちゃくちゃ良い人だと思う人が、1%の確率でいて、計100人ものめちゃくちゃ良い人の集団が生まれる。きっと、めちゃくちゃ良い人が100人いれば、夫くん0.01人分くらいの生きるパワーを私に与えてくれるかもしれない。めっちゃ計算が細かいし、めっちゃ受動的思考なんだけど、そんなことを思った。

そして更に、その後ニュース記事を読んでいて、少し勇気の出る報道があった。トヨタの社員がパワハラで自殺し、因果関係も認められ、トヨタパワハラの再発防止策を検討したとあった。トヨタが名誉をかけたであろう再発防止策は、残念ながら内容的には目新しいものが全くなく、むしろそのことにびっくりしたのだけど(どんだけ制度古かったの、と)、これからこういうパワハラへの敏感な動きは増えていくと思うし、やっぱり再発防止策を検討するという自浄作用は必要だよね、と思った。

global.toyota

トヨタの記事を読んでから、ふむふむ、私が言ってることはやっぱりおかしくないわ、当然だわ、と思い返して、自信を取り戻すことができた。そして、未来に目を向けた。

1日数回は、この人生を終わりたいなあと思う。生きる目的も、何もない。何もない中で生きることが、とても辛い。でも、周りの人のこと、例えば親とか、おばあちゃんのことを考えると、どうでもいいっちゃどうでもいいと思うこともあるけど、いやいややっぱりどうでもよくはないだろと思って、死ねないなと思う。

死ねないならば、やはり何をしようと考える。改めて、今の会社は時期を見て抜け出したいと思った。この組織には、いられない。

なーんにも縛りがない世界で、何をしようか。

そう考えたら、ワクワクの気持ちの、最初のワの前の口開くところくらいのワクワク感が生まれた。要するにほんのちょっとだけ、未来を向いた。私のつぶらな瞳が。

そんな感じで、数時間前に比べると、私の気持ちはだいぶ持ち直してくれた。

改めて、会社以外のいろんな人に、感謝の気持ちを込めて、寝ようと思う。