優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

夫の作品を世界にばら撒きたい

夫が亡くなってから1ヶ月くらいは、夜になると22時くらいから猛烈な眠気に襲われて、結果的にまあまあ規則正しい生活を送っていた。きっと、日中に自分を保っていることがあまりに大変で、ものすごく消耗していたんだと思う。毎日、まるで日中にマラソンとか海水浴でもしたのかなと思うくらい、ばたんきゅーとなって、朝まで目の覚めない良質の睡眠が取れた。もちろん、夫が亡くなって以来、今に至るまで私はひきこもり中なので、スポーツなんて全くやっていない。やっているのは脳内格闘技だけだ。脳内で、ずっと何かと闘っている。

でも、最近はこの生活パターンがもっと崩れてきていて、けっこう夜更かしをしている。けっこうどころではない。1時台ならまだ良いものの、なんだか区切りが付かなくなって、2時3時とずっと起きている。そこから翌日の昼頃まで眠るので、睡眠時間は相変わらず赤子並みに取れているのだけど、遅い時間まで起きていると、思考回路がどうしてもどよんとなる。本心では、夜更かしすることで、ちょっと浸りたいというのもある。いつまでもどこまでも破滅的に浸ってしまいたいと思う気持ちがある。悲しんでるときが、なんだかんだ一番夫を体感できるから。自責しているときが、一番近くにいられる気がするから。とにかく相手がいなくて恋しくて、生優しいものでは自分の心に響かなくて、自責のように鋭いものだけが自分にグサッときて、夫と共にある自分を感じられるというのかな。ちょっとリストカットとかの感覚と似ているのかもしれない。自責も、リストカットも、きっと自分の存在を実感するための行為なのかな。痛めつけないと実感ができないって、つらいことなのだけど。

そんな中でも、私自身はこれからどうしよう、どう生きて行こうということも同時に考えているわけで。2月頃だったか、放送大学から心理学の資料を取り寄せたんだけど、なんだかいまいち気乗りせず。誰かの役に立とうとか考えずに、もっと自分のために何かしようかなと思った。もう誰かの役に立つとか、いいよと思って。そういう押し付け自分ヒーロー感で夫を放置したんだよなと嫌気がさして。それで、私がしたいことは、やっぱり夫の夢を叶えることかなと思った。夫のためにと言うより、自分のために。私自身が、夫の作品を世界中にばら撒きたいから。それ叶えてから、早めに生涯が終われば、目標達成してサラバッ!!って感じで、潔くて良いかなと思ったり。

前向きなのか後ろ向きなのか、ひねくれ者なのかわからないけど、そんなこんなで小説の勉強をし始めた。まずはたくさん読書して、オンライン講義も受ける。夫のよくわからない作品も、解読してみる。こうして誰とも心を通わさずとも、もくもくと取り組めることが見つかったので、しばしこれに取り組んでみようかと思う。

ただし、自分でもひどいと自覚するほどの飽き性なので、飽きさせない程度にプレッシャーをかけながら、やってみようと思う。