優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

吉川ひなのと田中聖と平子理沙(敬称略)

書こうと思うことは色々あるのだけど、最近は無気力に近いかもしれない。

無気力と言っても、それは以前に比べて私の健康状態が後退したのではなくて、むしろいても立ってもいられないほど忙しかった気持ちが、けっこう落ち着いたのだと思う。そして、夫の死というものだけではない、夫と出会ってから今までの時間が頭に浮かんでは考えながら、週末はただぐったりとソファに寝転がっている。少し前までは、同じポーズでも、頭の中が雪山の吹雪だった。今は、時々春一番が吹く感じ。それ以外の時は、ぼーっとしている。側から見たら、ただパジャマを着たおばさんが寝てるという、夫が亡くなった直後と画的になんら変わらないのだけど、中身はけっこう違うのだ。

そう、でもパジャマを着たおばさんも、先週は美容院に行ってきたのだった。今回の出来栄えは、まあまあかな?もっと髪の毛明るくしたいな。今日Yahooニュースに出てた平子理沙さんのように、ピンクの髪の毛にしたい。今は、普通のOLの茶髪だけど、高校から20代後半までは明るいベージュが好きだった。20代も終わりに近づいた頃は、能年玲奈ちゃんの黒髪が可愛くて、しばらくはマネして黒髪だった。でも、夫は明るい髪色の私が好きだったようで、30代になってからは文化系なのにサーファーみたいなハイライトを入れた。ハイライト生活も数年送った後、昨年から普通のOLの茶髪になった。要は、コロコロ変わりまくっている。私の髪型に、自分というものはない。自信がない人ほど、髪型が変わるらしい。そう、私には巨大な自信の脆弱性があるのだと思う。でも、平子理沙さんだって髪型は変わるからね、人間みんな自信なんてないよね。

今回、美容院に行くのは久しぶりのお出かけだったので、数日前から当日のことを考えていた。美容師さんに、夫のことを言っちゃおうかなと思ってた。そんな話、相手は聞きたくないとわかっていたけど、自分の区切りに言いたい気持ちがむくむくと湧いた。そして当日、切り始めて5分くらいのところで、私よりも一回りくらい若いであろう吉川ひなのばりに可愛い美容師さんに言っちゃった。この美容師さんとは、普段プライベートの話は全然しないんだけど、最近どうしていたか聞かれたので、「ずっとひきこもっててね、夫が死んじゃったの。」と言った。すると、一瞬びっくりした後で、「え・・・じゃあー、今日は可愛くしちゃいましょう!」って返してくれて、なんか嬉しかった。それで、アシスタントはいつも田中聖に似た男の子がついてくれるんだけど、私のヘアカラーの時間が終わったら、バックヤードから元気に出てきて、「最高のシャンプーします!」って宣言して、シャンプーしてくれた。これも、嬉しかったな。なんとなく、美容師さんに聞いたのかなあ、なんて思った。こうやって、自分から甘えさせてもらったときに、優しくしてもらうと、励まされるんだなあ。行ってよかったし、これからも頻繁に通おうと思った。

ふう。書きたかったこと一本目。やたら芸能人の名前がたくさんでてくる回だったな。

まだまだ書きたいことあるけど、ぐうたらだから、ゆっくりいこう。