優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ぽっかり空いた穴

心にぽっかり穴があいた、なんて表現、誰が思いついたのだろう。 夫が使っていたケータイ、夫が丁寧に畳んでしまっていた靴下、下着、Tシャツ、愛用していたマグ、一緒に買ったメガネ、小さく可愛い文字で書いたメモ、そのどれを見ても、これからおじいちゃ…

家の傷は2人の軌跡

夫と過ごしたアパートに戻ると、あらゆる感情がこみ上げた。 夫と過ごしたアパートには良い思い出なんてないと思ってた。 ご近所からの目が怖くて、いつも目を伏せて歩いた。夫の存在をこれ以上責められたくなくて、詮索もされたくなくて、ずっと早くここか…

絶望と自分

絶望の底にいる時に、「きっと数年立てば、この闇も明けるだろう」なんてゆったり構えられる人はいない。その中で感じる絶望だけが自分にとって真実で、目前に無限の暗闇が広がる。そんな真っ暗闇の中にいる自分に対して、「きっといつか世界が明るくなるよ…

幸せの形

今週は夫の両親が夫の遺品整理のためにやってくる。 遺品整理というと大変に聞こえるけど、夫の部屋に並べられた箱に丁寧につめられたものを3人で取り出して、夫が込めた思いを一つ一つ見て、夫について話す時間になるんだろうな。きっとそれぞれの品物につ…

やっぱり朝もつらい

朝起きたときに感じるこの直球の悲しみってなんなんだろう。 寝起きで気持ちが混乱してるのかなと思う反面、本当の感情はこっちで、ただ日中は理性でなんとかカモフラージュしてやりくりしてるのかなとも思う。 今日の悲しみは、夫を苦悩したまま死なせてし…

考えることがありすぎる

何もしてないのに毎日すごく眠たくて、朝も結構遅くまで寝てるし、夜も布団でコロリと眠ってる。同じような境遇にあった人のブログにたくさんパワーをもらってるけど、亡くなった直後の記事を読むと、ほとんどの方は不眠になる時期があるみたい。今くーかー…

朝と夜がつらい

朝のつらさは少し慣れた気がする。 なんでも最初が一番つらくて、2回3回と経験すると慣れてくる。 夫が亡くなった当日も、その翌日も、これが細部までよく出来すぎた夢だったらよかったと思っていた。目が覚めたら、夫という存在が復活した世界になっていた…

記録魔

過去に思い立ってブログを書こうと思って開設したことはあったけど、3日坊主どころか投稿2回くらいで終わってしまったように思う。 夫との闘病が始まってからも、ブログは特にやらず、ひたすら自分のパソコンに日記をつけていた。喜怒哀楽がブンブン振れる日…

「思い出の中で生きたくない」

私の仕事は安定している。 それなりにやりがいも感じてきたし、評価もされてきたと思う。 でも、「みんみんには何かもっと合う仕事がある気がする」と夫に言われたことを思い出した。 私は一言で自分の性格を表すことはできないけど、これと確信したことがあ…

夢を見たい

今日は夫が実家に遊びにくる。 いつも緊張しちゃうから、遊びにくることを説得するまでが大変。 あの手この手で乗り気にさせて、なんとか体ひきずってやってくる。 「夫くんは何時頃着くって?」 「ん〜、聞いてみる。。。なんかトイレ長引いて今〇〇駅あた…

夫の現れ方

夫が亡くなった日、昔、事故で亡くなった祖父の話を母と祖母がしてくれた。 私も大好きだった祖父は、会社からの帰り道に事故に巻き込まれて亡くなった。 「亡くなった翌日、家の網戸に虫が飛んできて、ずっと離れないの。あれはおじいちゃんだったんじゃな…

現実に引き戻されたら更なる苦しみが待ってる

先週は忌引きで休んで、夫が亡くなってからの一週間を自分の実家のゆりかごの中で過ごした。ただただ私が必要とする環境を整えてもらって、全ての時間を私に充ててもらって、360度守ってもらった。 来週から仕事にまた行かないといけない。 毎日何百と届くメ…

死別直後の過ごし方

夫が亡くなった日、病院の霊安室には夫、私、夫の両親と私の両親がいた。 警察に夫が検死のために引き取られて、今晩私はどこに帰るかみんなに聞かれた。 一人でアパートに帰ったら、尋常ではない苦しみに襲われることが目に見えていたので、移動時間は気に…

夫が亡くなった原因

これまでにこのブログで何度か触れている通り、夫が亡くなったのは、本人一人の意志ではなく、周囲からの暴力性を備えた圧力に恐怖・諦め・罪悪感を感じたためだと思います。 そして、その「周囲からの暴力性を備えた圧力」を担う一人に、わたしもいました。…

亡くなってから火葬までの時間

夫が亡くなって、警察で検死があって、家族葬を終えるまで数日かかった。 亡くなった日には、「明日にもお葬式をしたい、夫の全てから離れてしまいたい」となぜか思っていた。あまりに苦しいことで、自分が現実から逃げようとしていたように感じる。珍しい。…

ブログばかり書いている自分

夫が亡くなってから時間が経つにつれて、夫のあらゆる記憶が自分から消えていってしまう気がして、必死に記憶やその時の思いや感情をかき集めて書き記している。 初日にあんなに手に取るように感じられた夫の心の痛みも、今は間に一枚薄皮を挟んで感じるよう…

最後の瞬間

最後の瞬間に夫がどんな気持ちで、何が頭をよぎっていたかなんて、誰もわからない。 夫だって、その時はそれが真実だっただろうけど、おそらく30分待てたら、「なんであんなことを思ったんだろう」って思ったんじゃないか。 だから、きっとこうだった、と突…

悲しい2人

交際開始から体調を崩すまで、私から見えていた夫は夫のほんの一面だけど、夫もそれ以外の一面を自分でわかってはいなかったように思う。 お互いをありのままで好きで、出会えたことに毎日感謝して生きてきた。 結婚して一緒に住み始めてからも、ちょっとし…

自分を責めることも悪いことじゃない

夫が体調を崩してから、そして今回のように亡くなってから、私は両親から「あなたは十分頑張った」と何度も言ってもらいました。でも、私は本気で夫によくなって欲しい、幸せになってほしい、2人でやり直したいと思っていたから、あの時こうしていれば、自分…

ふわふわとした非現実的な感覚

夫が亡くなってからずっと一人になる時間ってなかった。 家族がずっと一人にならないよう、気を使ってくれていたから。 今、はじめて一人になった。 一昨日から涙が止まって、悲しい気持ちも止まった。驚くほど淡々とした自分。 その理由を探してる。 夫の存…

夫を亡くした自分の気持ち

自分の気持ちがわからない。 夫との交際はずっと順風満帆で、幸せな気持ちに浸る日々だった。夫はおそらく影で自我の苦しみを持っていたけど、表向きは結婚してからも2人揃って日々の生活を楽しんでいた。 平日は夫が料理担当。和食が好きな健康志向の私のた…

吐き出せる言葉はすべて吐き出そう

夫が亡くなったのは密室での出来事だったため、そもそもどんな表情で、どれだけの意図をもってこの結果に至ったのかはわかっていません。 ただ、極限のプレッシャーの中で、本人の意志とは関係なく、他者の手によってそれに追いやられてしまったことは疑いよ…

亡くなりたて

夫はまだ亡くなったばかりです。 学生時代から、2人で子犬のようにじゃれあって生きてきました。 交際9年、結婚してからまもなく6年。 出会って15年も一緒にいたと思えないほど、ただただ出会った時のまま、好きでした。 最後の2年間、夫は長年の夢が破れて…