優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

夢を見たい

今日は夫が実家に遊びにくる。

いつも緊張しちゃうから、遊びにくることを説得するまでが大変。

あの手この手で乗り気にさせて、なんとか体ひきずってやってくる。

 

「夫くんは何時頃着くって?」

 

「ん〜、聞いてみる。。。なんかトイレ長引いて今〇〇駅あたりらしい。」

 

「あら、じゃあ15時過ぎるかね」

 

夫くんに電話して、おみやげの相談。

 

「私も途中駅まで行って、そこで落ち合って何か買う?一応お父さんの誕生日だから、お酒と、なんかデザートかね」

 

「ああ、そうだね。そうしよう」

 

地元に近い駅で夫くんを見つけるのはなんだかわくわくして嬉しい。

慣れない土地に、私のために頑張ってやってきてくれた気がする。

夫くんの愛称は色々あるけど、ちょっと可愛いので呼びかけながら歩み寄る。

 

「ぴっぴ〜⭐︎来てくれてありがとね。大変だったね!あっちで一緒買う?輸入食品のお店あるから」

 

「うん。僕ちょっとお腹ゆるくて今日大変かも」

「えぇ〜?大丈夫!気合い!!!」

 

うちに着くと、夫はへこへこ頭を下げながら、緊張マックスだけど、祖母に会ったら一気にほころんだ顔をして、祖母のマイペースな話に両手を体の前で揃えて耳を傾ける。温泉旅館の番頭さんみたいなポーズ。せっかく背がすらっと高いのに、140cm台の祖母に合わせてものすごく背を丸めてる。

 

私の家族と会話しながら、2人きりで洗面所やわたしの部屋に行くと、緊張解けて戯けてくる。「みんみん!みんみん!」って犬の物真似して飛びついてきたり、「緊張したぴ〜!」なんて言ってくる。でも、洗面所を出たらまた大人しく過ごす。

 

わたしはこれがコソコソして楽しくて、緊張をおしてやってきてくれることも嬉しくて、夫には変なプレッシャーかかっちゃったけど、幸せな時間。

 

夕飯をみんなでたらふく食べた後に、お気に入りのカップとソーサーをみんなで飾り棚から取り出して、夫は「いいなあ、いいなあ」と言っている。こういうちっちゃくてきれいなもの、可愛いもの、ラブリーなものが大好き。全然風貌からは想像もつかないんだけどね。音楽にしても、雑貨にしても、本当に優しさに溢れた角のないものが好きだったな。そんな嗜好をもった夫が大好き。

 

お風呂上がりの夫は、「お先にいただきました」と言いながら私の父のパジャマを着ていて、ほっぺがぽわっとピンクになっていて、とびきり可愛かった。お肌がすべすべで、赤ちゃんみたいな顔してたなあ。黒い直毛が濡れてきれいで、ポーズによってはかっこいい方に入りそうなのに、なんか可愛さが際立ってる。ちょっとした仕草とか、表情とかが、甘えんぼなんだよね。

 

朝はあんなに緊張してたのに、日中干したふかふかの布団に寝てもらったら、すごくぐっすり寝た。普段は早朝5時とかに起きる夫が、9時過ぎてもくーくー寝てた。緊張の疲れと、実家の安心感で、リラックスしてくれたのが、すごく嬉しかったな。