ブログばかり書いている自分
夫が亡くなってから時間が経つにつれて、夫のあらゆる記憶が自分から消えていってしまう気がして、必死に記憶やその時の思いや感情をかき集めて書き記している。
初日にあんなに手に取るように感じられた夫の心の痛みも、今は間に一枚薄皮を挟んで感じるようなものになっている。もともととても忘れっぽい性格の自分だけど、忘れたくないことは覚えていられるはずなのに。
そのことが恐怖で、大切な宝物が時限付きで消えてしまうような感覚。
夫が亡くなったときに身につけていた服は、普通の感覚なら保管できない状態だけど、私はそれをまだ自分の部屋にすら運びたくない。誰にも気味悪がることを許したくなくて、家の居間に置いたまま、夫がそこにいる権利があると主張するかのように、鎮座させている。
夫の遺品整理は、きっとすごく辛いだろうな。一気に現実になるから。
今は、おかしなことに、また夫が生きてた、なんて復活しても、私自身驚かない気がする。それくらい、自分の中で認めていないし、実感していない。
あー、ほんとに、不思議な気持ち。