優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

私の夫は○○○

ブログを毎日書いていると、自分の語彙の少なさやパターンの癖を改めて自覚する。

自分だけでしたためる日記とは少し違う。

誰かに対して、何か自分の意見を伝えたくて書く文章。毎回気張って、肩に力が入ったまま書いている。声の抑揚が使えないから、意味を強調したいときには、いくつもの熟語を並べてしまう。読みやすい流れるような文章とか、平易でわかりやすい文章とか、ブログのスタイルは色々あると思うけど、私の文章は目が詰まってる感じかな。自分で書いていて、あるいは読んでいて、気持ちが窮屈になるような文章だなと思う。やっぱり思い詰めてるからかな。いつの日か、もっとゆったりとした気分になれていると良いのだけど。

そんな語彙の少ない私が、「夫くんはこんな人!」と紹介するときにも、一つだけうまく言い表せない面があった。どんな一面かというと、具体例なら挙げられる。

例えば、料理の野菜がどれも均等に揃った形で切られていて、盛り付けも美しかったこと。

例えば、着ていた服や荷物が共有部分に散らかっていることが一度もなかったこと。

例えば、コーヒー豆や調味料の分量は必ず計量カップや量りで確認していたこと。

例えば、取り込んだ洗濯物が半乾きの時は、湿ったものだけハンガーにかけなおして、浴室乾燥で乾かしてくれるところ。

しっかり者?いやいや、それは違う。

細かい?全然、細かくはないなあ。

神経質?そんな感じも全くない。

丁寧?うん、丁寧な暮らし方って感じはある。

それで、親から言われたドンピシャな言葉。

 

「几帳面なんじゃない?」って。

 

几帳面。

この言葉はもちろん知ってるんだけど、私は口にしたことがなかった。

「几帳面、う〜ん、几帳面かあ、なるほど、几帳面って言うのか〜」と、私は大いに納得してしまった。また私が大好きな夫の一面を説明する素晴らしい単語を手に入れてしまった。

「私の夫、几帳面でね」って。

夫がチョコチョコと丁寧に優しい手つきで、いろんなものを扱うあの姿を、やっと説明できる。

私の夫、几帳面なんだ。

これからはぜひ積極的に使ってみようと思う。