優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

立場の逆転

こんなことを夫に言ったら怒られてしまうと思うけど、私と夫が逆の立場だったら、どんな展開になったのだろう。

こういう世界に踏み込む前に、私が何か病気になったら、夫はどう励ましてくれるのかなと考えたことがあった。思い浮かべていたシナリオとしては、きっと病院のベッドサイドで、弱り切った夫と、それを励ます病床の私みたいな画になるんだろうなと思ってた。「僕、みんみんが苦しいと思うと、本当に苦しいよ。みんみんがいなくなっちゃうかもと思うと、もう発狂してしまいそう」「そんなん夫くんが言ってたら私まで気落ちしちゃうでしょ!ハイ、もっと元気、元気!笑って!可愛いよ!!」そんな会話を想像していた。

でも、私が心の病だったら、一体夫はどう接しただろう?私に励ましてもらうことはできないし、泣き言を伝えても一蹴されるだろう。夫の「大好きなみんみん」像は崩れてしまったかもしれない。それでも、夫ならではの優しさと包容力で、私を回復まで導いてくれたのだろうか。あるいは、もう気力を使い果たして、どこかで病院に放りこまれたり、別れを告げられたのだろうか。それとも、私と同じようにいつまでもドツボにハマり続け、その上で私が命を落とす結果になったのだろうか。

一つ夫について言えることがあるとすれば、私がそれほどまでに追い詰められる前に、私の話をどこまでもどこまでも親身に聞いてくれただろう。だから、そもそもそういった病を未病の時点で防波堤のように防いでくれたことだろう。

ああ、夫に会いたいな。夫の優しい声が聞きたいな。夫とのんびりとした会話がしたいな。今日寝て起きたら、もう夫の隣に行けていたら良いのにな。恋しいよ。