自分を救いたくない
夕方、気持ちが少し上向いて、自分を慰める文章を書いたのだけど、少ししてすごく嫌な気持ちになって、消してしまった。やっぱり今の私は、自分自身が慰められることをよしとしないらしい。自分は救われたいけど、自分を救いたくない。救えなかった夫の隣で、自分だけ救われたくない。いつか救われないと生きていけない。でも、それは少なくとも今じゃない。
「罪悪感」これはあって、当然。罪悪感というと軽すぎて、罪悪そのもの。夫が亡くなった日のことや、それに至る数週間の自分の行動は、何度思い返しても、間違っていたし、夫の死を招いてしまった。
「後悔」これもあって、当然。自分の命に代えて守りたいはずの人が死んだのだから。
「怒り」これもあって、当然。あの人にも、この人にも、上司にも、会社にも、社会にも。
「自責」これもあって、当然。あの時自分さえこうしていれば、ああしていればと責める。
「悲しみ」これもあって、当然。もう取り返しがつかないから。
この湧き上がる感情を吐き出しに、どこかに絶叫しにいきたい。
絶叫して、夫が帰ってきてくれたらいいのに。
絶叫しても、いくら絶叫しても、夫は帰ってこない。
そのことが、深く深く悲しい。