優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

2020-12-21から1日間の記事一覧

経験から生まれた割り切り

夫の闘病中くらいから、私の中で考えが変わったことがあった。 それは、誰かのために、特に家族のために、全力で尽くすということを、諦めようということ。 夫には、100%尽くす。夫と私の信頼関係から、それは間違いない。 でも、夫以外の人には、もっと割り…

申し訳ない気持ち

テレビ番組で、おじいちゃんがお孫さんと交流して幸せそうな姿をみて、夫のお父さんが浮かんだ。夫に対しては無関心な父として長年やってきた義父だけど、子供は可愛いと思うみたい。夫が亡くなった後、街で小さい子供とエレベーターですれ違った時、子供の…

自我に割り込まれる感じ

今日は、夫の最後の数ヶ月について、たくさん考えている。 夫は亡くなるだいぶ前に、もし自分が亡くなることがあれば、誰も葬儀には呼ばないでほしいと言っていた。誰か呼ぶとしても、みんみんと、自分の親だけにしてと言っていた。会話の最後には、みんみん…

サンフランシスコの人

ほとんど見知らぬ人に、連絡を取った。 夫が体調を崩す前に一緒に旅行したサンフランシスコで会った人。路面の洋服やさんで、夫はミントグリーンと黒のチェックの半袖シャツを買った。レジのお会計のとき、お店のお兄さんが、前に日本に滞在していたと言う。…

夫との関係性

元々記憶力が誰よりも悪いから、夫について思い出したくても、思い出せないこともある。言語的な情報としては思い出せても、もっと実感としての視覚や聴覚から感じ取った記憶を、思い出したくても、思い出せない。あるいは、思い出せたとしても、臨場感がな…

予防線のメッセージ

夜中に目が覚めるのが、怖い。真っ暗闇の中で、目が覚めた瞬間に「夫はこの世にいない」と頭を流れる。そのメッセージが私にもたらす意味を考えると、とても恐ろしいことだと想像がつくので、深入りせずに、意識を飛ばす。睡眠欲が旺盛でよかった。あのまま…