優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

ズレてる

泣くのが虚しくなってきた。

泣いても帰ってこないから。

名前呼ぶのも虚しい。

もういないから。

あの何度も何度も呼んだ名前を呼びたいのに、今日家で一人になったときに呼ぼうとしたら、グッと虚しさに襲われた。

まるで禁じられたタブーの言葉みたいに、口を開けなかった。

自分で自分のやっていることの生産性のなさをわかってるから。

でも、生産性なんてどうでもいいじゃん、だって、生きてく意味すらわかんないんだから。

弔って生きるの?弔うために生きるの?なんだそれ?

夫のためにも生きるとか、なんだ?

自分のためじゃないと生きてる意味ないよ。

だって、夫死んでるのにその人のために生きるとか本当に意味がわからん。

自分の中にものすごくあったかい陽だまりみたいな気持ちがあるのに、それが過去にある。

ちょっと戻ったらそれがあるのに、自分はそれより先にいるから、戻れない。

陽だまりに手を伸ばしたいのに、タイミングがずれてるような、範囲が外れてるような、そんな絶対的なズレで、その中に飛び込んでいけない。

私も夫も、あの中にいたのにな。あんなものを享受していたのにな。