優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

キュンキュン

昨日と今日、涙があまり出ていない。

苦しい気持ちに襲われない。何か気持ちの変化なのかなと自分でもわからない。

さざ波がずっと続いているような感じ。

新年が明けて、どこか自分の中で諦めたところがあるのかな。

切り替えみたいに格好いいことじゃないし、諦めたと思ったら次の瞬間「どっかで生きてる」みたいに思うこともあるんだけど。もう真正面から夫が死んだことを考えることに疲れちゃったのかな。良い思い出が9割9分なはずなのに、夫の命を奪った最後の一瞬の絶望のことだけ考えることに、虚しさを覚えたのかな。それで、悔やんでも、嘆いても、詫びても、その伝えたい相手がいなくて、ただ一人であることを自覚して、改めて今の自分の姿を受け入れる諦めみたいなものが、ついたのかな。

夫には、もうどうやっても謝ることはできません。

夫とは、もうどうやってもやり直すことはできません。

夫との、あの幸せな日々が戻ることはありません。

夫とは、もう一生会えることはありません。

永遠の別れか。

永遠に別れたくない人と、永遠に別れてしまった。

よく、残された方はつらいとか言うけど、うちは、夫の方が辛いと思う。

現世にこれだけのものがあると知りながら、つまり私がここに存在することを知りながら、追い詰められた窮地から、この世を去ることに踏み切った夫の心情は、文字通り、想像を絶する。亡くなる瞬間に、過去が走馬灯のように流れるというけど、その中に絶対に学生時代の2人がいたと思う。そんなものを夫が見ながら死んでいったと思うと、悲しみも突き抜けて、ツッコミすらいれたくなる。

でもね、私だって、だいぶつらいよ。

失恋って感じだな。

愛もつらいけど、恋もつらい。

私は、夫のこと嫌えてないから、やっぱりまだ、恋だ。

考えるだけでキュンキュンしてしまうのは、恥ずかしながら、恋だ。

で、相手は死んだんだけど、今から、どうすればいいの?