優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

夫くんへ

夫くんへ

大切な大切な夫くんに会えなくなって、もう何十日も経ちました。

今日くらいを目処に、夫くんがこの世から離れてしまうと聞きました。もともとは、成仏なんてせずに私にぴったりくっついててほしいと思ったけど、私がそんなことを考えることで、夫くんが引っ張られると、よくないかなと思いました。だから、2人の大切な瞬間にはいつもそうしていたように、この大切な日に、夫くんに手紙を書いて、私の気持ちを伝えたいと思いました。

私がこれだけ衝撃を受けて、実家で溶けたアイスのような日々を送っているくらいなので、きっと当の本人である夫くんは、とてつもない衝撃を受けているのではないかと思います。離別の悲しみや、亡くなり方の衝撃だけでなく、夫くんはその後の人生が丸ごとなくなってしまったのですから、当然のことと思います。夫くんはいつかあの苦しみの嵐が止んで、穏やかな日常に戻れることを信じて止まなかったと思います。私も、その通りの気持ちです。夫くんがきっとゆっくり、ゆっくりと苦悩を抜け出して、私の目を見て、また微笑んでくれる日がくると信じていました。それは、確信していました。だから、今回このような思いをさせてしまったこと、このような結果を招いたことを、悔やんで、悔やんで、悔みきれないほど、悔やんでいます。それは、夫くんに対して詫びる気持ちでもあり、あなたと私というカップルに対しても、顔向けできないような気持ちです。あなたの期待と、私自身の期待に、私は答えたかったなと、今でも思います。この気持ちが、傲慢だったのだと反省もするのですが、唯一の原動力でもあったので、いまだにどう扱えば良いのか、わかっていません。

それでも、夫くんが亡くなってしまったことは、今覆せないということも、頭でわかっています。そのことをわかるために、何リットルの涙を流し、ティッシュ箱を消費し、胃痛に耐えているか、わかりませんが・・・でも、大丈夫。夫くんがいつも好きでいてくれた、元気印のみんみんでいられる時間も、ちゃんとあります。私が明るく元気でいると、夫くんがとても可愛い笑顔で笑ってくれたことをよく思い出します。思い出した次の瞬間に大泣きしますが、そんな感じで泣いたり笑ったり、忙しく過ごしています。

まだ、そんなくらいです。これ以上、大丈夫ぶっても、嘘になってしまうので、これ以上は書きません。しいて言えば、大好きなマウイのポテチをたくさん食べてるし、年末に買ったCDラジカセで、夫くんのCDにあったオザケンの「流れ星ビバップ」のカラオケを大音量でかけて、にわかファンながら大きな声で歌ったりしています。

夫くんはきっともっと生きたかったと思うし、私さえあんなことをしなければ、今も2人で都内を転々としていたと思います。今も夫くんが、1人で次の行き先を探して、苦しんでいるのではないかと、実はちょっと心配になる時があります。12月に入ってからは冷え込んでいるし、雨が降った日なんかは、不安な表情で一人彷徨っていないかと考える日もあります。

今日からは、極楽浄土の中でも良い感じの場所に、夫くんの専用スペースができるみたいだし、そちらがきっときっと、心地よくなると思ってます。夫くんは可愛いものが好きだから、ブクブクアワーみたいなのがたくさん周りにいる中で、寂しくないようにお友達と一緒に戯れてほしいです。アメリカで買ったたくさんのアート作品も飾って、ポップで可愛いお部屋にしてください。それと、夫くんは散歩が大好きだから、お散歩がてら、よかったら私にも会いにきてくださいね。毎日来てくれても、私は全然困りません!夫くんに貰ったいろんなプレゼントを飾って、立ち寄ってくれるのを待っています。訪問したとき用に、なにか合図でも作ってくれたら、飛び上がって喜びます。あと、伝えるのが遅くなってしまったけど、ご両親も毎日夫くんのことを考えてくれています。こちらもいつでも、顔を出してあげてください。2人とも、仲良く過ごしているそうです。夫くんのおかげだって、何度も言ってました。

後ろ髪ひかれる思いなのは、私も一緒!でも、まずは夫くんが安心してふにゃ〜となれる住まいを確保して、それからまた、落ち合いましょう。まだまだ今日がお別れじゃなくて、これからも、ずっと一緒です。夫くんが安心して、出発できますように♡ いつまでも、どこまでも、大好きだよ。世界一大好きです。

                          みんみんより