優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

テロップ職人がいる

昨日はたくさんお酒を飲んだ。夫が亡くなってから、一番たくさん飲んだ。お酒を飲んで、夫についてはあんまり考えなかったけど、酔っ払う感覚もなかったな。

夜中には隣で寝てるおばあちゃんが頻繁に唸ったりして、私も何度か目が覚めた。眠りと目覚めの間を意識が行き来するこんなちょっとした夜中の時間でも、朦朧とした自分の頭の中で、「夫は死んでるからね」と自戒のテロップが流れる。一回だけおばあちゃんの寝言が続いて、私が目をパチクリ開いた瞬間も、「いないよ」と流れた。

この執拗に追いかけて知らせてくる意識は、眠ることもないのかな。私と同じように寝てるとしたら、寝覚めが良すぎる。寝起きの動きが俊敏すぎる。間髪入れずに言ってくる。「くれぐれも寝ぼけて勘違いしないように。彼はもういないから」、と。勘違いして幸せな気持ちを体験してみたいけど、そのあと現実に突き落とされることを考えると、今の自分はこの保護機能が確かに必要。

結局亡くなってから、私は一度も夫と夢でも会えてない。きっと頭のどこかに夢のシナリオを山積みしてるはずけど、ゴーサインが出されないんだな。まだ、早いと。昨日くらいは、クリスマスだし、アリかなって思ってたんだけどね。