優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

可愛さの復活

何日か前、自分のブサイクさにハッとしたことを書いた。

なんでかなって思ってたんだけど、昨日鏡を見ていて、謎が解けた。

前の自分となんか違うぞ、悲しみで全体的に顔が下がってる、とかだけじゃない。

よーく見つめて、思った。

「ん・・・・なんか、顎が発達してる?」

そう、顎がなんだかたくましくなって、両エラが2割増くらいに張ってた。

母親に言ったら、緊張してるんじゃない?って言われた。ネットで調べたら、よく歯軋りしたり、噛み締めてると、顔の筋肉が凝るらしい。それを読んで、昨日はお風呂に入りながら、エラをぐるぐるマッサージしてみた。噛み締め、自覚はなかったけど、思い当たる節はある。きっと、泣きすぎだ。泣くたびに、口をへの字にして堪えようとするから。あの時噛み締めてなかったらおかしいもんな。きっと、ぎゅうぎゅう噛み締めてる。

そして今日。お風呂マッサージが功を奏したのか、たまたまかわからないけど、顎は元どおりになった。

可愛らしさも戻った。

夫に可愛いって思ってもらえることがいつも嬉しかったから、やっぱり自分は可愛い方がいい。夫がうっとり惚れ惚れするような、気持ちがポッとあったかくなるような、そんな癒される可愛さがある自分がいい。可愛いなあ、って何度もため息をついてほしい。ほっぺをツンツンつついて愛でて欲しい。別に、書き出すように可愛くないんだけどね。愛嬌とか、愛着とか、思い出とか、全部詰まった顔だから、いいの。可愛く見えるの。

数日前にアパートに行ったとき、エレベーターのガラスに映った自分を見て、前髪が変だったから手櫛でなおしたんだけど、そのまま泣いた。私の前髪が変でも、この世で気にする人なんて一人もいないよって。自分、惨めだな。

可愛くしてたら、夫は見てくれるかな。見てくれるって、私は妄想を貫けるかな。もう妄想の世界の中で生きてしまいたいな。妄想の中でもなんでも、おしゃれしてればいいか。