優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

ワープ

まだ亡くなって1か月なのか。なんだかものすごく長かったな。それだけ一日一日を生きるのが大変ということかな。今いないことが信じられないけど、少し前までいたことも、信じられない。今こんなに願っても叶わないことが、ほんの1か月前は叶っていたなんて。ほんの1か月前は、まだ別の運命にしていく機会が自分に与えられていたなんて。

今は夫を失ったというより、別の世界にワープさせられたような感じ。そう考える方が、一つの世界で喪失を直視するより、少しは気が楽かもしれない。ワープ先には夫はいないし、私は新しい人間として、また人生のブロックを集めて積み上げていかねばならない。私はまだスタート前のバックヤードで、競技服どころか夫のセーターやらマフラーやらモコモコのぐるぐる巻きにして、怪訝な顔して座ってるんだけど。ワープ前の世界に感情が募りすぎて、まだワープ後の世界を受け入れたくない。ワープを戻せ、戻せと抗議している。エンジェルになった夫くんも、私の隣で半透明になって抗議してる。結局、ワープ後も夫くんは登場させたくなっちゃった。

昨晩の夢も、私が父親に夫くんの変な癖を紹介して、笑うお話。夫は直接登場しない。誰かに夫の話をして、笑ってもらうのは、夫が亡くなった後に始まったこと。笑ってもらうと、夫の愛らしい姿を誰かと共有できた気がして、嬉しい。

それにしても、夢は着々と、ワープ後の世界に移行しちゃってるな。私の夢は、本当に現実的で夢がなくて、参っちゃうな。