優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

自分について

夫が戻ってこないのに、戻ってきて欲しいと考えるうちは、この状態のまま。

戻ってきて欲しいってことを叫びまくったら、どこかの段階で世界が急転直下で変わってくれたらいいのに。

目の前の赤いビロードのカーテンがパカーンと開いて、タキシード姿の夫がステッキ持って現れて、周りにちっちゃい子豚とかハリネズミとかの動物たちが何故か2足歩行で夫と一緒にいて、みんなで「みんみーん、ようやく気づいた〜?全部夢だよ〜、僕はまだみんみんの隣に寝てるから、目をあけてごらん」なんて言って、そこで夢が醒めて、隣にいつもの夫が、くーくー可愛い顔して眠ってたらいいのに。

そんなことも起こらないのに、ずっと戻ってきて欲しいと考えるのは、不可能の拷問。だから諦めたり割り切るしかないんだけど、諦めることも割り切ることも嫌。白黒つける性格のくせに、それだけはうやむやにする自分が予測つく。しばらく経ってから、「気づけば、大丈夫になってました〜」みたいなこと言ってそう。

それでも、そんな状態になるには、夫の死というものについて、もっと考える時間が必要だな。その過程で、今より悲しみが深まって、全部終わらせようと思うなら、それでもいいんだと思う。今から私がまた生きていくためには、いろんなことをリセットして、新しい世界でリスタートしていくことが必要。新しい世界じゃないと、元の自分ではないのに、体だけ元の居場所にいるだけのような、幽体離脱みたいな状態。でも、そこまでして生きたい理由だって、目的を探し直す意味だって、別にない。第二の人生ってやつなんだろうけど、第二の人生は余生でぷらぷらやれば良くて、わたしがしたいことじゃない。夫との素晴らしすぎる思い出と共に、わたしの人生も100点満点で終わったら、有終の美で、それでいいのにと思う。ここからまたしぶとく生きる意味も目的も、なさすぎる。

夫が死んじゃって、私も死んじゃったな。ほんと、そうなんだよ。