優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

家探しはまだまだまだ

今日は夕飯を食べながらテレビを見た。

淡々としたニュースは害がないし、実は明るいバラエティとかも問題ないんだけど、なぜか情報番組とかで、一般家庭のごく普通の生活の営みを見るのがきついと気づいた。今はこういう衣食住の判断に追われる生活から隔離された場所で、安静にさせてもらってるんだなって改めて思った。実家以外に、今自分がいられる場所が思いつかないくらい、実家で助かっている。助けてもらってる。

私はとても好きな街があって、そこは夫とも1年暮らしたんだけど、2人ともその街がとっても気に入っていた。引っ越し前に撮ったビデオで、お酒を飲んで良い気分の二人が、路上で思い出の場所を映しながら、「いい1年だったね〜」「楽しかったね〜」と笑い合ってる映像が残ってる。今日、テレビ番組で最近の住宅事情についてやっていたから、「また住むならあの街かなー」なんて言いながら、不動産サイトを開いたら、夫が亡くなる直前まで見ていたときの検索条件が残ってた。2人用の間取り、夫が住みたいと言った駅。すぐ1人用に変えて、駅も変えたら、単身用の物件がバーっと並んだ。何件か開いてみたけど、私はまだまだこれはできないなと思った。物件の中身なんて全然見る余裕はなくて、ただ自分の気持ちが苦しいことだけすごく実感した。

その後、自分の部屋で久しぶりに大きな声で泣いた。夫の名前も何度も呼んだ。本当に好き。大好き。会いたい。なんでいっちゃったの?ごめん、ごめん、ごめん。いつも出てくる言葉はこれくらい。そんな凝った言葉もメッセージもない。また2人で一緒に住みたかったな。一緒に街を散歩したかったな。美味しいものを探して買いたかったな。お気に入りのお店も行きたかった。可愛い顔で笑ってる夫の写真の前で、おんおん泣いた。

金曜日は、一週間なんとか仕事を頑張った気持ちが途切れるのかな。恋しいよ。