優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

夫と足を縛って暮らせば良かった

秋晴れの朝は、白い朝日と自分の中の真っ黒な絶望感のコントラストが苦しいのだけど、灰色の曇り空の朝は、自分だけでなくて世界全体が暗くて、救済の光みたいな雲間もなくて、雲に蓋をされて、苦しみの中に閉じ込められる感覚。ま、清々しい気持ちで私が起きるなんて、元から低血圧で大の苦手だし、こうなった今は当面はどんな天気でもオールマイティに悲しめるんだろうな。

今朝も起きてすぐ夫に会いたくて、遺影を布団でぼーっと見つめてた。愛しい人があんなに苦しんで死に向かったことが自分の中で繋がらない。そんなことが起きた後の世界に1人いることが信じられない。夫の運命も、私の運命も、あまりに辛い。

夫はまだ私の夢に登場したことがない。今朝、2人で昔住んだ国から引越しする夢を見た。フライトに間に合うか、合わないかのところで、忘れ物に気づき、タクシーを探していた。私の隣には当然夫がいるはずなのに、隣は姉だった。

私はまだ夢で夫に会う準備はできてないな。昔の大好きな夫が夢に出てきたら、目覚めた瞬間悲しみで起き上がれないと思う。こんなに夢にでないのは、自分の頭が夫の記憶を一部シャットアウトしているのかもしれない。

夫に抱きつきたい。どの写真でもものすごく嬉しそうな顔でぴったりくっついて映ってるけど、もっとハグすればよかった。亡くなる前の闘病中、夫と足縛って毎日二人三脚で暮らしたいのに、と日記に書いてた。そうしてれば、私も連れてってもらえたのに。夫がいない世界なんて、意味がないよ。