優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

エピソードの大放出

夫が亡くなって初めて、今晩は二人で住んでいたアパートに泊まる。夕方4時に義父母と駅で落ち合ってアパートに向かい、夕飯はデリバリーを頼んだりしながら、夜中まで夫について話した。

 
夫の良い話だらけにしたかったけど、やっぱり途中で色々な思いが浮かび、私はなんで今これを義父母に伝えてるんだっけ?と思うようなエピソードも披露したりした。義父母は特に不思議に感じてないだろうけど、私は自分でもよくわからなくなった。
 
夫と私が幸せであったこととか
闘病中が本当に大変すぎる日々であったこととか
2人で衝突したこととか
それでも夫と愛し合っていたこととか
 
私は、きっと色んなことを義父母にわかって欲しかったのかなと思う。
 
まるで数式の変数をどんどん増やして、誤差を縮めようとするような、そんな感覚だったのかもしれない。あるいは、夫と私の関係について、義父母に何か誤解があれば、ほどきたいという思いもあった。
 
私が夫と過去14年間撮りためた写真データを義父が欲しがってくれたので、まあ小っ恥ずかしい写真もあったけど、丸ごとHDに焼いて渡した。これまで息子にあまり構ってあげられなかった義父は、写真の中の夫が戯けたり喜んだり笑ったりしてる姿を見て、幸せな時間もたくさんあって安心した、みんみんちゃんのおかげだと言ってくれた。
 
それにしても、私がこれまでに分かり合えた人って、人生で夫が一番。分かり合えたのか、分かってもらえた、という一方通行かは、今となっては分からないけど。そんな一番の理解者であり、私の人生の応援団長を失ったなんて、何というピンチだろう。
 
こんなに惹かれあって、惹かれあって、考えると胸が苦しくなる人なんていない。そんな人に人生で出会えたことは奇跡だけど、35歳でもう相手がこの世を去ったなんて、喜びも束の間というほど短い。
 
夫が亡くなった翌日の日記で、「夫は私が出会った天使だったな」、と書いていた。ホント、天使だ。優しくて可愛くてかっこいい天使。