優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

1ヶ月後

夫との関係性

元々記憶力が誰よりも悪いから、夫について思い出したくても、思い出せないこともある。言語的な情報としては思い出せても、もっと実感としての視覚や聴覚から感じ取った記憶を、思い出したくても、思い出せない。あるいは、思い出せたとしても、臨場感がな…

予防線のメッセージ

夜中に目が覚めるのが、怖い。真っ暗闇の中で、目が覚めた瞬間に「夫はこの世にいない」と頭を流れる。そのメッセージが私にもたらす意味を考えると、とても恐ろしいことだと想像がつくので、深入りせずに、意識を飛ばす。睡眠欲が旺盛でよかった。あのまま…

ストレス発散法

私のストレス発散法は、音楽かけて、ネットして、ポテチを食べて、ビールを飲むこと。こうして書き出してみると、一度に味覚と聴覚と視覚と、3つもの感覚を駆使してるんだな。リラックスしてるように見えて、実はすごい忙しいことしてるんだな。もしかしたら…

パジャマを着たおばさん

夫が亡くなってから、数えるほどしか外出していない。私は毎日、実家の超セーフティゾーンの中で、パジャマ姿で暮らしている。夫が生きている時は、可愛いって思ってもらいたいから、なんだかんだおしゃれしたり、化粧をしたり、夫が良いと思ってくれそうな…

大切な人へどう伝えよう

夫が亡くなったとき、一番に浮かんだ人がいた。 一番に伝えたいっていうこととは少し違う。この結果を、一体どう報告しよう、と思った人。 その人は、私が唯一、夫のことを隠さず伝えている会社の同僚。会社で文句なく一番優秀な人。飛ぶ鳥を落とす勢いで破…

どうしたら夫の写真を見て喜びだけ感じられるか

夫のこと考えるのが、苦しいな。 午前中は夫と自分の写真を見てたけど、だんだん夜になって見るのがつらくなって、今は見ないようにしてる。夫のでっかいフレームの遺影、お葬式の日からずっと自分の部屋に置いてて、仕事中も真正面に立てかけてる。距離にし…

私はだあれ?

気づけば、夫の写真を見てる。 何もしたいことがないから、ただ写真を見て、なんか胃が痛いなあって思ってる。 思い出を振り返って、「私がひどいこと言ったのは、この晩だから、その前後で夫の表情違うかな」とか、「どこから限界になっちゃったのかな」と…

幻の新居

夫が亡くなって以来、最長の夜更かしかもしれない。 アパートも残すは主にクリーニングとなって、なんとなく今週やらなくてもいいか、なんて思ってるが故の夜更かしかな。まだクリーニングの業者を探して、予約しないとなんだけどね。こういう手続き、面倒く…

一週間はまとまらない

今週も長い一週間が終わった。 夫が生きてる頃、闘病期間中は毎週毎週乗り切るのがつらくて、少しでも良いことに目を向けようと思って、その週の良かったことを無理くり日記に書き出してた。 すると、不思議なことに、意外にも毎回、先週まで夫とできていな…

香ばしいパン

夫の洋服を見ても、なんにも感じない日もあれば、今日みたいに見るだけで涙がじわじわ出てくる日もある。 なんでじわじわ出てくるかと言えば、おそらく今日の産業医との話で、改めて夫が死んだ人として語られて、私が一個人として立ち直ることに焦点があたっ…

死んじゃった、死んじゃった、死んじゃった。

夫が死んじゃった、死んじゃった、死んじゃった。 もう何度も自分で言ってることだし、言い聞かせてることなんだけど、改めてそのことを誰かと話すのは、きついな。 特に、私そっちのけでよくわからない方向に話を進めていって、決めつけたり、慰めたりされ…

相談していないところに入ってこられることは嫌

夫が亡くなったことや、その後の私の状態を説明すると、夫が呈した症状から、「亡くなったのは仕方ないことだったんだ」って慰められるんだな。慰めてって頼んでないのに。 私は、それを誰にも言われたくない。言われたくないことリストの一位。 仕方ないこ…

センスのない産業医

産業医との面談、全然よくなかった。 開口一番、「旦那さんの症状の人は、どこかの時点で死を選ぶ人が多いから、ま〜、あんまり自分を責めないで?薬飲んで、気持ちを楽にするのがいい」だって。 それ、誰へのどういう慰めなんでしょうか?50年くらい経った…

自分について

夫が戻ってこないのに、戻ってきて欲しいと考えるうちは、この状態のまま。 戻ってきて欲しいってことを叫びまくったら、どこかの段階で世界が急転直下で変わってくれたらいいのに。 目の前の赤いビロードのカーテンがパカーンと開いて、タキシード姿の夫が…

反省とはなんだろう

わたし以上に夫のことをわかってる人はいないと思うし、わたしにわからなかった夫の本心は、夫以外誰にもわからないものだし、そのうちのいくつかは、夫自身もわからなかったんじゃないかなと思う。書き出してみて、超傲慢だけど。 明日の会社の医師との面談…

夫の力になれなかった

私と夫って、側からみるとちょっと危なっかしい感じだったんだろうなあ。 地に足ついてるような、ついてないような。夢の描き方とか、夫婦の形とか、ふわふわしてて、へろへろしてて。だからこそ2人で未来を描くことはとてつもなく楽しかったし、いつもわく…

いつも我慢するのは夫だった

会社の相談窓口で、初めて夫とのこと、全体像を誰かに話した。 30分くらいの会話だったけど、今の苦しみを聞いてもらえて、私個人として、よかった。 また近々産業医とお話することになった。けっこう辛い状況だろうから、ということだった。 間違いない、辛…

休職などの相談

「これくらいの簡単な仕事なら、適度な期待感もあって、いいっしょ」ってな吹き出しでもついてそうなノリで、新しい仕事が上司から振られるようになってきた。 わたし、夫が亡くなった翌日よりも、今の方が元気ないですけど。 やっぱこれちょっと無理かなー…

365日、迷わず苦しい

この苦悩の出口に、現世での夫との再会というものが用意されていないことが、何よりも苦しい。空想の世界で夫を自分の意向に合わせて処理するような手段しかない。それは、夫は私の中で生き続ける、みたいな、よくわからないけど自己満の形に整えて、それで…

夢に体だけ現れた

最近、夜中に目が覚めることが増えた。今朝も朝4時、夫との記憶が一瞬夢に出て、その瞬間に目が覚めた。私が普段、夫が亡くなった、とか居なくなった、と言ってるとき、実感はこもってない。ただ隣の席が「無」の状態であるのに照らして、この空席は夫の席だ…

自己分析 〜悲しみ方の変遷〜

私のブログの文章を何らかのAIなりに分析させたら、使ってる言葉の系統とか意味合いとかから、今の私の心理状態をあぶりだせたりするのかな。 夫が亡くなってから、今まで、こうして一つの時間軸の中で自分の気持ちや考えを書き連ねているけど、そこに連続性…

七夕は大嫌い

夫のことを考えるときに、苦しいことはいくらでもある。 その苦しさには、夫の気持ちになって苦しくなるものもあれば、私自身の寂しさで苦しくなるものもある。 でも、やはり何より苦しいのは、あんなに幸せになることを強く願っていた夫が、わずか30数年で…

愛があればよくないか?

あんなにいつも2人で一緒にいた人が、体まるごと居なくなった。最後までアパートに残していた夫のトレードマークのような洋服たちが、まるでもぬけの殻のように見えて、違和感のような、切なさのような、残酷で恐ろしい現実のような、そんなものを突きつけら…

知らなかった未来

世の中は、痛みを経験している多くの人と、痛み知らずで人生がだいぶ順風満帆な昔の私みたいな人が一緒に暮らしている。見えている世界は、こっちの世界とあっちの世界で、恐らく全然違う。 昔、会社にとても強い性格の人がいた。別の人が、その人のことを「…

記念日

起きないといけない。 起きたら、また夫がいない今日という日が始まってしまう。 起きたら、するするとアパート整理をしに行って、退去が完了してしまう。 起きてもちっとも良いことなんてない。 一日、一日を過ごしても、いいことなんて一つもない。身の回…

月命日の総まとめ

やっと月命日が終わった。 月命日とは、こんなに思考が忙しいものなのか。考えが、あっちこっちに飛び、その中のどれに降りたっても、結局のところ、つまるところ、要するに、自分の悔いばかりが次々と溢れた。 よくこんなに悔めるなあ。私だって、過去2年は…

自分がいつも主人公の私

もし夫と逆の立場だったら、夫はきっと毎晩定時で帰ってきてくれただろうな。そうやって、家庭を最優先して、職場の方で自分が困るようにしただろう。 私は職場でも活躍したくて、夫を遅くまで一人にさせてしまった。 夫があんなに苦しいのに、私は夫を優先…

夫の料理

明日がアパートの引き渡し。まだクリーニングとかあるから、また立ち寄ることはあるかもしれないけど。夫と最後の結婚生活を送ったあの場所も、見納め。もう、どうすることもできないから、単なる諦めの境地だね。明日、あの場を去るときに、どうしようもな…

自己評価を新たにする

夫が体調を崩したとき、どうして私よりもっと夫のことを心配しそうな人々が、一斉に駆け寄ってこないんだろうと思った。思った、というより、そのことで悩み、苦悩していた。2人だけで、ずーっと苦しんでいるような状況だった。時折様子を見にくる人はいても…

月命日 当日を振り返る3

夫がどんな気持ちで死に向かったのかなんて、誰にもわからない。 夫は病の影響で死んだと考えることで、気持ちが楽になる人もいるようだ。 私はというと、病とか、病じゃないとか、そういう側面で語るものではない、と思っている。夫は錯乱して、わけもわか…