優しくて可愛くてかっこよくて大好きな夫と死別しました

事故か自死か。夫が消えた人生をこれから歩みます。なんて自分が書いてることが信じられない35歳です

2020-12-02から1日間の記事一覧

夫に思い出の人になってほしくない

今はまだ夫のぬくもりが私の周りにわんさかあって、夫も私も同じように仔犬感があったのだけど。これから1年、2年と経つうちに、夫は写真の中で、昔の恋人みたいになってしまうんだろうか。 5年、10年と経つうちに、夫だけツルツルのお肌で可愛い顔して笑っ…

悲しい、悲しい、悲しい

もう悲しさしかない。 あの人の全てが無になったのが悲しい。 あの人格、思考、愛、声、体、魂全部が、消失してしまった。 私が世の中で一番大切に思っていたものが無くなってしまった。失ってしまった。 あの人のすべてが私の中で私の意思によって再現され…

苦難への対処方法は人それぞれ

夫が亡くなったことについて、私は死ぬまで実感できないと思う。ここ1週間くらい、人の死を実感することの難しさを痛感するし、今実感できなければ、記憶が薄れて美化されていく未来は一層できないだろうなと思う。 それでも、会話や文章では「夫が亡くなっ…

洋服たちとのお別れ

夫が亡くなる2ヶ月くらい前だったか、2人で夕飯後に一緒に散歩してるときに、私が「昔の服、捨てよっかなあ」と言った。 夫は、少し間をおいてから、悲しそうな声で、「捨てないで」と言った。 「なんで?」と聞き返すと、「だって、懐かしいじゃん」と言わ…

夢みがち人間の残酷

コロナで停滞している世の中だけど、私だけのことを考えれば、命拾いをしている。 もはや生きる意味を持ってない私だから、私なんかが命拾いするより、生きたいと思ってる人が生きられるコロナのない世界の方が全体最適ではあるんだけど。 この停滞した世界…

夫と足を縛って暮らせば良かった

秋晴れの朝は、白い朝日と自分の中の真っ黒な絶望感のコントラストが苦しいのだけど、灰色の曇り空の朝は、自分だけでなくて世界全体が暗くて、救済の光みたいな雲間もなくて、雲に蓋をされて、苦しみの中に閉じ込められる感覚。ま、清々しい気持ちで私が起…